ご自宅でわんちゃんを飼われているかたは多くなってきていますが、どの飼い主さんも愛犬の発情期におけるしつけや対処方法について悩まれている方は多いようです。特に犬を初めて飼育されているような方は、発情期を迎えた際にはどのようなことを気をつける必要があるのか、また妊娠を避けるためにはどうすれば良いのか。オスとメスの性別によって、それぞれ発情期の対策や対処はどのように進めるべきかなど、悩みは尽きないですよね。
また犬は発情期を迎えると食欲に変化が見られたり、発情期特有の行動をみせたりもします。その時にどのように行動するかなども飼い主さんとしては把握しておきたい所ですよね。
そこで今回は犬の発情期について、どのような行動をどの時期に起こるのか、また対処方法についてご紹介していきます。今回お伝えする内容はとても大切なことですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オスとメスの発情期は何が違うの?
ここではオスとメスによる発情期の違いなどについてお伝えしていきます。それぞれで中身が異なりますので、それぞれしっかりと把握してくださいね。
メス犬の発情期は生後8ヶ月から始まる
まずはメス犬の発情期についてです。女の子のわんちゃんは、生後8ヶ月に生理がやってきます。ちなみに専門用語でヒートと呼ばれていますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
ちなみにこの生後8ヶ月の時期は人間で換算すると中学生くらいの時期になります。この時期になるとメス犬は発情期に入り、生理の症状が始まります。大型犬よりも小型犬のほうが発情期に入るタイミングは早くなる傾向がありますので注意してくださいね。また生理は5~10ヶ月周期で繰り返すようです、人間と比較すると間隔が長いですね。小型犬なら年に2~3回程度が一般的だそうです。大型犬の場合は年に2回程度やってきますよ。
メス犬の発情期前見られる行動の特徴
多くのメスのわんちゃんは発情期前の1週間くらいで以下のような行動を行うようになります。飼い主さんは注意深く観察してくださいね。
- おしっこの頻度が急に増える
- 普段は言うことを聞くのに、なかなか聞かなくなる
- よく足元のにおいを嗅ぐようになる
多くのメスの犬たちは発情期がスタートすると落ち着きが失われます。他にも毛並みや毛ヅヤが普段より良くなったり、食欲が落ちる場合もよくあります。普段とはどにかく違う行動が見られるようになりますので、注意してみていればすぐに分かりますよ。
オス犬には発情期がない?
メス犬とは対照的に、基本的にオス犬には発情期がありません。言い換えるとオス犬だけで発情することがないと言ったほうが正しいです。
成犬のオス犬はメス犬のフェロモンに反応して発情をする体の仕組みになっています。ちなみにメス犬のフェロモンはなんと約2キロ先にまで届く研究によって判明しています。近くにメス犬がいなくてもオス犬は発情することもあるので気をつけましょう。
またオス犬が交尾出来るようになるまでに生後から1年の時間が必要です。小型犬の場合は生後半年を経過したくらいから気にかけるほうが良いようです。
大人のオス犬は一度発情すれば、そこからいつでも繁殖可能になります。オス犬にとって繁殖したいのに出来ない状況はストレスになりますの。発情した後に交尾が出来ない期間が長くなると突拍子もない行動を取りかねないので併せて注意が必要です。
犬の発情期の時期はいつ?
最近は犬の発情期は季節に関係なくおとずれるようです。従来であれば、春と秋に発情することが多かったのですが、最近はあまり関係ないようです。ちなみに犬は発情すると外陰部が腫れたように膨らみ出血が起こります。個体によってはほとんど血が出なかったり、自分で舐めることもあるので飼い主さんが気づかないこともあるみたいです。
発情した犬にはどのように対処する?
基本的にメスのワンちゃんを妊娠させたくないのであれば、オス犬との接触機会を減らすことが一番の対処方法です。ちなみにメス犬は、発情が始まって10日目前後で排卵します。この後から2週間は妊娠可能な期間が一般的には続きますので、ドックランなどの様々な犬が集まる場所には出入りしないようにしましょう。
また外出時には犬用のオムツを利用するのもひとつの手です。望まない交尾を防ぎたいのであれば、着用必須ですよ。
発情前期の出血を早期発見出来れば対策はしやすいのですが、分からない場合もあるかと思いますので、そのような場合には動物病院で検査してみてくださいね。逆に妊娠させたい場合でも、生後2年は骨格が完成せずに妊娠しないほうが良い問われていますので、2年間は我慢しましょうね。犬の精神的にこの頃から落ち着きだしますので、安心して妊娠させられますよ。
犬の発情期は場合によっては避妊手術や去勢も検討することが必要です!
いかがだったでしょうか?
今回は犬の発情期についてお伝えしてきました。ワンちゃんは一度妊娠すると子犬を数匹生むので、お世話が出来ない事態になることが多いです。繁殖を望まないのであれば、しっかりとワンちゃんの避妊手術場合、初回の発情が来る前に避妊手術をしましょう。
またオス犬の場合には、成犬になる前に去勢手術を実施しても良いでしょう。ワンちゃんに辛い思いをさせないためにも、しっかり対処することは大切ですよ。