日本ではお馴染みのカエル。小さい子から大人まで、広く認知されているこの生き物が最近ペットとして飼育されることが増えてきました。その小さくて愛らしい見た目などからカエルのペット人気は拍車がかかってきています。
カエルの入手方法として、ペットショップなどで購入する場合と野生のカエルを捕まえてくる場合の2パターンがほとんどです。日本ではアマガエルなどは至る所に生息しているので野生のカエルを捕まえてきて飼育する場合が多いようですね。
捕まえてきたカエルの飼育がうまくいくかは餌付けで決まる
しかし、野生のカエルを捕まえて飼育する場合に、一番最初に大きな課題が発生することがあります。それはカエルが餌を食べないことです。場合によっては数日で餓死してしまうこともあり、早急に対応しなければなりません。ただ、どうしたら良いかわからないとお困りの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、野生で捕まえてきたカエルが餌を食べない時の原因と解決策、そしてカエルに元気に過ごしてもらうためのコツをお伝えしていきます。
カエルが餌を食べない原因とは?
カエルが餌を食べない原因について、お伝えしていきます。基本的に野生で捕まえてきたカエルが餌を食べない場合のパターンは下記のような原因があります。
- 生餌でない、動かない餌を与えている
- 餌のサイズが大きすぎる
- 与えている餌が合わない
- 環境の変化によるストレス
- 飼育している場所の温度が10度を下回っている
では、これらの原因の詳細について詳しく見ていきましょう!
カエルは動かない餌に興味を持たない
基本的に餌を食べない場合には、与えている餌の問題がほとんどになります。たとえば、カエルは基本的に動きがあるものを餌として認識しています。そのため死んだ餌などにはあまり興味を持たずにコオロギなど素早く動くものに対して強い興味を示してくれます。
もしあなたが与えている餌が動きがないような餌でしたら食べない可能性があがるので、生きた餌を購入するか捕まえてくることを一番最初にやりましょう。
与える餌の大きさにも気を配ろう
また餌が大きすぎることも問題です。カエルは動くものを餌だと認識しますが、大きなサイズになるとそれを餌ではなく外敵だと認識するため動くものを与えていても餌を食べてくれないという状態が発生しています。
このような場合はコオロギをもし与えているのであれば、小型のコオロギか小さなハエを与えるのが効果的です。小さなワラジムシも良いですね。とにかくカエルのことを考えてあげて、食べやすいサイズの餌を与えることで餌を食べないという状態から回復することが可能になります。
カエルの種類によって好む餌は変わる
また与えている餌が合わないため餌を食べないということもあります。たとえば、アマガエルは樹上性のカエルであり、地上にいるミミズなどは基本的に餌として認識しないため、ほとんど食べないです。
逆に、ヒキガエルなどは地上性のカエルのため、ミミズなどに葉強い興味を示します。逆にハエなどにはあまり興味を持ちません。
カエルの餌について詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら、虫以外の餌をカエルに食べさせる方法も含めて「カエルの餌は虫以外でも大丈夫?与えていいエサはなにがあるの?」で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらも併せてご確認してくださいね。
カエルもストレスを感じるのでケアが必要
また最後に環境の変化によるストレスが餌を食べない原因だという場合もあります。人間でもそうですがいきなり違う環境に連れてこられて、いきなり普段食べないような食事ばかり出てきたらなかなか食欲もわかないですよね。
カエルも一緒なんです。カエルは意外とデリケートな生き物です。まずは飼育するスペースにカエルが身体を隠せるような場所を作ってあげて、落ち着ける環境を作ってあげることも忘れないようにしましょう。生餌を一緒に飼育スペースに入れていてあげれば、リラックスしたタイミングで勝手に餌を食べてくれますよ。
温度が低すぎるとカエルは餌を食べないので要注意
最後に、カエルは変温動物のため自分で体温調整をすることが出来ません。そしてカエルは自然界において10度の気温を下回ると代謝が悪くなり冬眠の準備を始めます。
そのため出来るだけ温度を10度以上の高めに設定してあげることが重要です。20度前後を保っていればおおよそ問題はありません。逆に温度が上がりすぎると死んでしまうので注意が必要です。もし気温があまりにも低い場合には低音ヒーターなどで温度を一定以上に保ってあげることが必要ですよ。
低音ヒーターの中でも特におすすめの商品が、こちらの「ピタリ適温プラス1号」になります。こちらはカエルなどの両生類の飼育用に販売されているヒーターになります。この商品の優れている点は、外気温を察知し自動で温度調整してくれることで、カエルの水槽内の温度をいつも適温に保つことができる点です。カエルの水槽内の温度調整にお困りの飼い主さんがいらっしゃいまいたらぜひチェックしてくださいね。
カエルが餌を食べない時の解決方法
基本的に餌を変えることから、まずは対策をとっていきましょう。生きているかどうか、適切な種類の餌か、そしてサイズは問題ないか。基本的にこの条件を満たしていれば、餌を食べないのは環境になれるまでの時間問題となります。
ずっとケースの前でカエルを見つめるのもストレスになってしまうので、そっとしてあげましょう。変にかまったり触ったりするとかなりのストレスになり餌を余計にたべないようになりますので気をつけてくださいね。
捕まえてきたカエルにストレスを感じさせないために
野生のカエルを捕まえてきたときに、最初の餌付けが上手くいくかどうかで飼育が続けられるかどうかが決まります。もしも数日間餌を食べてくれない場合はリリースしてあげるのがお互いのためです。しかし、そうならないように捕まえてくるときから幾つか気をつけるポイントがあります。
- 飼育ケースを煩雑に扱わない
- 飼育ケースに水を少し入れてあげる(身体が乾燥しないように)
- 直射日光にあてない
- 手に持たない(人間の体温はカエルには高温でヤケドする必要がある)
これらに気をつけておけば、可能な限りカエルにストレスをかけずに餌付けが上手くいきやすくなりますよ。是非参考にしてくださいね!
また、カエル用の飼育ケースに何を使えば良いか悩んでいる飼い主さんがいらっしゃいましたら「【飼い方を徹底攻略!】カエルの飼育におすすめな水槽はどのタイプ?」で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。