日本には虹色のトカゲが生息していることをご存知でしょうか。
虹色のトカゲは決して幻のトカゲではなく、普通の野山に生息しております。体と尻尾の虹色の模様は物凄く美しく、誰もが思わず目を止めてしまいますよ。
そこで、この虹色のトカゲの種類についてご紹介していきたいと思います。
1. 虹色のトカゲの種類とは
虹色のトカゲは、胴体が黒と黄色の縦縞、そして尻尾が青色の模様をしていることが多いです。トカゲの中には尻尾まで虹色の個体もいるようです。とても美しいので、一度見たことのある方は鮮明に虹色の模様が記憶に残っているかと思います。
胴体と尻尾で虹色の模様をしているトカゲはニホントカゲの幼体です。
ニホントカゲといえば、棲息している地域によって呼び名の違いはあるものの、日本全土に幅広く生息しているトカゲになります。
体も尻尾もこのような虹色になるのは幼体のときだけで、成長するにつれて黒や茶色に変化してしまいます。そのため、この虹色の模様を見ることができるのは、残念ながら幼体の期間限定になってしまいます。
2. 虹色のトカゲは目立ちすぎて鳥に襲われないの?
虹色のトカゲは見るからに目立ちますよね。こんなに目立ってしまっては天敵の鳥類にすぐに見つかってしまうのではないかと心配されている方もいらっしゃるかと思います。
その疑問は半分正解で半分不正解になります。
虹色のトカゲの尻尾が青い理由は、『尻尾が青いトカゲは存在する!その種類や青くなる理由をまとめて解説!』でもご紹介しておりますが、外敵の注意を尻尾に引き付けて、いざとなったら尻尾を切断して逃走するためだと言われております。
しかし胴体も派手な虹色模様では正体がバレバレかと思ってしまいますよね。でも安心してください。鳥が判別する色は「赤」「緑」「青」の3原色と言われておりますので、尻尾は鮮明に認識できるけど、胴体は認識力に欠けるようです。
虹色のトカゲの胴体は物凄く派手に見えますが、鳥から見たら尻尾しか目立たないのかもしれませんね。
3. ニホンカナヘビの尻尾は何色なの?
日本には「ニホントカゲ」の他に「ニホンカナヘビ」という種類のトカゲも生息しております。ニホンカナヘビは「ヘビ」と付いておりますが「トカゲ」になります。
それでは、こちらのニホンカナヘビの幼体の尻尾は虹色になるのでしょうか。残念ながらニホンカナヘビの色は常に茶色をしております。
こうした意味で虹色の胴体や青色の尻尾のトカゲを見たら、それは全てニホントカゲの幼体であると思っていただいて間違いありません。
また日本に棲息しているトカゲの種類は『日本原産のトカゲにはどのような種類がいるかまとめてみた!』でも取り上げております。ニホントカゲの地域ごとの呼び名の違いも含めてご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
胴体と尻尾が虹色のトカゲを探してみよう!
いかがでしたでしょうか。虹色のトカゲの種類はご確認いただけましたでしょうか。
虹色のトカゲはとても美しいですので、思わず見とれてしまいます。まだその個体を見たことのない方は見つけることができると良いですね。
また虹色のトカゲは子供も興味津々です。虹色のトカゲに毒はありませんので触っても大丈夫ですが、トカゲを触った後は細菌感染を防ぐためにも確実に手洗いをさせましょう。
虹色のトカゲを捕まえて子供の自由研究のネタに使用するのも素敵ではないでしょうか!