犬を飼育しているとどうしても気になってしまうのが夜泣きです。夜泣きはとてもうるさいので、飼い主さんの睡眠に影響するだけでなく、近所迷惑にも繋がります。
最近ではペットをめぐった民事訴訟も頻繁に起きておりますので、犬のうるさい夜泣きトラブルは軽視できません。
夜泣きの原因は犬の成長段階によって異なります。そこでそれぞれの段階で犬が夜泣きしてしまう理由と、その対策方法を詳しくご紹介していきます。
1. 子犬の夜泣きがうるさい原因と対策
子犬をペットとして我が家へ連れてきた場合は、必ずといっていいほど夜泣きをします。
この際の夜泣きの対応次第では、今後もうるさい夜泣きが直らず、継続してしまう場合もあります。
しっかりとしつけを行うためにも、子犬がうるさい夜泣きをしてしまう原因と対策を確認しましょう。
1-1. 不安、寂しさ
子犬が夜泣きをしてしまう最大の要因は、新しい環境に来たことによる不安や、前の環境に対する寂しさです。
どんなわんちゃんでも生まれた直後は母犬や兄弟の犬に囲まれて生活しておりました。そんな大好きだった家族と離れ離れになってしまったのですから、不安や寂しさで夜泣きしてしまうのは仕方がないことです。
この場合、子犬が夜泣きしていても必ず無視する必要があります。子犬が新しい環境に慣れてくれば自然とうるさい夜泣きは直ります。時間が経過してくますので、うるさい夜泣きを辛抱して我慢してくださいね
1-2. 甘えたい
子犬の夜泣きがうるさい理由として、飼い主さんに甘えたがっている場合もあります。昼間たくさん遊んでもらって楽しかったので、夜も遊びたいと甘えてうるさい鳴き声を発生してしまっているのです。
そこで対策としては、日中に子犬と遊んだおもちゃなどをケージの中に入れてあげる方法がおすすめです。
また飼い主さんに懐いている場合でしたら、飼い主さんの匂いの付着しているものをケージ内に入れてあげると犬も安心します。ぜひ子犬のうるさい夜泣き対策のご参考にしてくださいね。
1-3. トイレに行きたい
子犬が夜泣きをしている場合、もしかしたトイレに行きたがっているのかもしれません。
ケージ内にトイレがなかったりすると、トイレに行きたくなって夜泣きをするケースがあります。人間の赤ちゃんもトイレしてしまったら泣き声でお母さんに訴えますよね。
この場合の夜泣き対策としては、飼い主さんが就寝する前に子犬にトイレを催促することです。すでにトイレを覚えている子犬でしたら、トイレに連れて行くだけで用を足してくれますよね。寝る前は必ずトイレを済ませてあげましょう。
1-4. お腹が空いている
うるさい夜泣きの原因は、子犬がお腹を空かしているからかもしれません。
お腹が空いていることを伝えるために、うるさい鳴き声を発生しているパターンです。人間の赤ちゃんがお腹が空くと泣き出すのと全く同じ理由ですね。
この場合の夜泣き対策としては、子犬の就寝時に少しだけ餌を与える方法が有効です。その際は夕食ご飯の量を少し減らしてあげることもポイントですよ。
また子犬にふやかした餌を与える際は『犬の餌はいつまでふやかすべきか知っていますか?』も是非ご確認してくださいね。
2. 子犬の夜泣きがうるさい時は無視するのが基本
子犬の夜泣き対策としては無視することが基本です。どんなにうるさい状況でも無視しましょう。
夜泣きがうるさいからといって飼い主さんが反応してしまうと、子犬はうるさい鳴き声を発生すれば飼い主さんが来てくれるとインプットしてしまいます。
こうなってしまうと、事あるごと近所中に響くうるさい鳴き声を発生してしまいます。
これではいつまで経ってもうるさい夜泣きが直らず、お近所トラブルに発展してしまう可能性もありますので、必ず無視するように心掛けましょう。
3. 成犬の夜泣きがうるさい原因と対策
成犬は独自の理由でうるさい夜泣きをする場合もあります。そこでこのパターンを確認していきましょう。
成犬がうるさい声で夜泣きする最大の要因は発情期です。近くに発情期を迎えている雌犬のフェロモンを感じてしまうと、すかさずうるさい夜泣きが始まってしまいます。
犬の嗅覚は大変優れておりますので、2キロメートル以内の距離でしたらメスのフェロモンを察知できるそうです。
この場合の夜泣き対策としては、去勢することが一番効果があります。去勢すれば雄犬が夜中に興奮してうるさい声を発生するケースもなくなります。
少しかわいそうな方法ですが、夜泣きがあまりにもうるさい状況でしたら検討してみてはいかがでしょうか。
また犬を去勢した後の対応はご存知でしょうか。『避妊手術や去勢を行った後の犬はどう対応する?』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
4. 老犬の夜泣きがうるさい原因と対策
老犬の場合は、政権とは違った理由で夜泣きすることもあります。最後にこのパターンを確認していきましょう。
また老犬が餌を食べなくなってしまった時のために『シニア犬・老犬が餌を食べない時の原因と対策方法まとめ!』も是非ご確認してくださいね。
4-1. 関節痛の痛み
人間が歳を重ねるごとに体の節々が痛くなるように、犬も歳を取るごとに体が痛くなると言われております。そのため体が痛くて寝れない時に、うるさい夜泣きをしてしまうケースもあります。
犬が足を気にするような仕草をしていたら、足が痛いのかもしれませんので、犬の行動にも注意しましょう。
この場合の夜泣き対策としては、犬に痛み止めを処方してあげる方法がおすすめです。痛み止めは動物病院で処方してくれますので、一度ご相談されて見てはいかがでしょうか。
4-2. 老化による不安
老犬は老化に対する不安から夜泣きするケースもあります。老犬は体の痛み以外にも視力や聴力の低下など、様々な機能が低下します。老犬はこのような体のトラブルを憂いて、夜泣きしてしまうこともあります。
この場合は老犬が不安を抱いていることが原因です。そこで対策としては、飼い主さんがなるべく側にいてあげ、老犬を安心させてあげることがポイントです。
子犬の場合は過度に甘やかすことはしつけの面で良くないですが、老犬には今さらしつけをする必要もありません。残りの余生を安心して過ごせるように、少しでも老犬を安心させてあげましょう!
4-3. 認知症の発症
犬も認知症を発症してしまうことが知られております。認知症が進んでしまうと、突然うるさい吠え声を発生する異常行動を取ることがあります。
また認知症を発症すると、生活行動が昼夜逆転してしまうことも知られております。これも夜泣きの原因になってしまいます。
そこで犬が昼間に寝ていたら起こすなどして、体内時計を正常に戻すことが必要です。また昼間に散歩などの運動を取り入れることで、夜に熟睡できる環境を整えてあげましょう。
犬のうるさい夜泣きの原因を把握して対策しよう!
いかがでしたか。犬がうるさい夜泣きをしてしまう原因と対策は確認いただけましたでしょうか。
夜泣きがうるさい原因は犬の成長段階によって異なります。上でご紹介したいずれかの原因であることが大半ですので、どのパターンか判断して対策していきましょう。
また子犬の夜泣きはしっかりとしつけして直す必要があります。子犬の時にしつけできないと夜泣きが直らない可能性もありますので、犬を無視するコツを忘れないでくださいね!
また夜泣き以外でも犬の無駄吠えが多くてうるさいと悩んでいる飼い主さんはいらっしゃいませんか。『困った犬の無駄吠えを直すしつけ方を知りたくありませんか?』で無駄吠えの対策をまとめておりますので、是非こちらもご確認してくださいね。