ずっと家族の一員として可愛がってきたペットの愛犬。犬も人間と同じように年齢を重ねていきますから、当然シニアな犬は子犬とは違います。1日の運動量も違えば、もちろん食事の量も変わってきます。
そんな当たり前のように聞こえることですが、いざ自身の愛犬が餌を食べなくなってくると飼い主は不安になります。老犬であることが原因なのか、それとも病気にかかってしまっているのか。
今回はそんな年を重ねたシニアな犬、老犬が餌を食べない時に考えられる原因と、その対策や対応方法についてご紹介していきます。この記事を読めば、あなたの不安の解決の糸口が見つかるはず!
シニアな犬が餌を食べない理由は、いくつかある!?
愛犬が食べるドッグフードの量が減ったり、そもそも餌を食べないことが続いた場合、その理由はひとつとは限りません。飼い主さんからしたら、すぐに病気かもしれないと不安に思ってしまいますが必ずしも病気とは限りません。
犬が年齢を重ねるとともにエサを食べなくなったり、その摂取量が減る理由を今からいつくかご紹介します!ご紹介する原因以外にも原因はたくさんありますので、当てはまらない場合は病院できちんと確かめてくださいね。
老犬が餌を食べない原因①:年齢とともに食欲が減退!
犬も人間同様高齢化とともに、食欲が減退していきます。こういった症状がでてくるのは、一般的に6歳〜7歳の頃からといわれています。シニア犬になってくると、消化機能の働きも衰えてきます。
また、人間と同じように肝臓や腎臓の能力も低下してきます。こうした加齢による身体的な原因が理由で愛犬の食欲が減退し、餌を食べなくなることが場合があります。
老犬が餌を食べない原因②:シニアになり、歯が抜け落ちたため?
飼い主さんが日々愛犬の世話をしていて気付くと思いますが、犬も加齢とともに歯が抜け落ちていく場合があります。もちろん、日々のケアを十分にしていても人間と同じように歯周病になってしまったり、歯が抜けてしまう場合はあります。
このようにして歯が抜け落ちたり、噛む力が落ちてくるとそれまで与えていた固いドッグフードを好まなくなり、結果として餌を食べないことにつながる場合があります。
老犬が餌を食べない原因③:食事の好みが変わった!?
犬はシニアになるにつれ、嗅覚や味覚が衰えてくる場合があります。
こういった嗅覚や味覚の衰えが原因である場合、いつも与えていたドッグフードであっても急に食べなくなることがあります。
シニアな愛犬が餌を食べるためには、飼い主ができる対策とは?
老犬・シニア犬がそれまで与えていたドッグフードを食べなくなる原因は、いくつかあることが分かりました。それでは、どういった方法や対策をとれば愛犬は食事を元気にとってくれるようになるのでしょうか。
今回は飼い主さんが手軽に実践しやすい、おすすめの方法をいくつかご紹介していきます。
餌を食べない老犬ヘの対策①:与えるドッグフード、ご飯を変えてみる!
犬も人間と同じようにして嗜好は変化します。ですので、ずっと同じドッグフードを与えている場合、たまには犬への気分転換の意味も込めて新しいドッグフードに変えてあげましょう!
この時、一気に新しいドッグフードに変えると変化がありすぎて食べない場合もありますので、今まで与えていたドッグフードの中に少しずつ新しいドッグフードを混ぜるようにしていきましょう。そして、徐々にその比率を変えていき、新しいドッグフードに愛犬が慣れるようにしていけばよいのです。
また、栄養価の高いササミや緑黄色野菜を使った手作りフードを与えてあげるのもよいでしょう。この場合、愛犬の筋肉量を保つためにも、動物性たんぱく質の多い手作りフードをつくることを心掛けるとよりよいでしょう。
餌を食べない老犬ヘの対策②:いつものご飯をアレンジ!
食欲が減退した犬や嗜好が変わった犬に対し、ドッグフードを新しいものに変えることは効果的です。しかしながら、まだ今与えているドッグフードが大量に残っている場合やネットで新しいドッグフードを注文し、家に届くまでに時間がかかる場合だってありませすよね。
そんな時、今与えているドッグフードに一工夫することで愛犬が食事を促進する方法があります。
まずは犬の衰えた嗅覚を刺激するために、ご飯の香りが引き立つよう温めてみましょう。この場合、犬がやけどしないように愛犬に与える前には、きちんと犬が食べられる温かさかどうかの確認はしてくださいね。大体人肌くらいの温度がよいといわれていますよ。
また、消化機能が低下したり、歯が抜けはじめた愛犬のために餌をお湯でふやかしてあげるのもよいでしょう。老犬は固形の餌よりもウェットな餌をより好むともいわれていますから、一度試してみてくださいね。
餌を食べない老犬ヘの対策③:一度の食事の量や一日の食事の回数を変えてみる!
シニア犬になってくると、体力の衰えから一度に食べられる食事の量が減ってきます。これは消化機能の低下も関係しています。よって、一度の食事の量を少し減らしてあげるといった手軽な方法によって、犬が飼い主さんが与えた分だけのドッグフードを食べ切ってくれる場合があります。
また、一度に与えるエサの量を減らしても一日に摂取すべきエネルギーや栄養素は与えなければなりません。よって、食事の回数を2回から3回にしてみるなどの対策も同時にとってあげましょうね。
不安な時は経過を待たず、すぐ病院へ!
いくつか老犬が餌を食べない場合の原因とその対策をご紹介してきましたが、飼い主さんが不安な場合は早めに愛犬を病院に連れていきましょう。飼い主さん自身で、ある程度原因を特定できる場合もありますが、そうはいっても愛犬が病気にかかっている場合もやはりあります。
病気は早いうちにみつけることができれば、医療の力で完治させられる可能性も高まります。よって、不安が募る場合はすぐに病院に連れていきましょうね!
ライフステージに合わせた必要な食事ケアを!
犬も人間同様、年を重ねてくれば介護が必要になってきます。飼い主さんとしては受け止め難い場合もあるかと思いますが、愛犬が健康に長生きできるよう、日々愛犬とのコミュニケーションをしっかりとりましょう。
特に、餌を与える時間は飼い主さんが犬の健康状態を確かめ、異変がある場合はその異変に気付くことのできる機会です。
日々の愛犬とのコミュニケーションをしっかりととり、愛犬の健康のためにも、愛犬のライフステージに合わせた最適な食事ケアをしていきましょうね!