爬虫類のペットとしてイグアナを飼育している飼い主さんも結構いらっしゃいますよね。イグアナのまったりした仕草にはいつも見ているだけで癒されてしまいます。
しかしイグアナを飼育していて最も厄介なことはイグアナの威嚇行動です。代表的なイグアナの威嚇行動といえば、顎の下のデューラップを広げる仕草や、頭を激しく上下に揺さぶるボビングが挙げられますよね。
グリーンイグアナなどは大きくなると体長が2m近くまで成長しますので、一度威嚇されるとその迫力に圧倒されてしまいます。また最悪の場合はイグアナに噛みつかれたり尻尾で叩きつけられるなどの攻撃をされてしまい、大怪我につながってしまう恐れもあります。できることならこんなに怖いイグアナの威嚇行動は見たくありませんよね。
そこでイグアナが威嚇行動を取ってしまう原因を詳しくご紹介していきたいと思います。また後半ではイグアナの威嚇行動をなるべく減らすために大事な育て方のコツをご紹介しております。
イグアナの威嚇行動に頭を悩ましている飼い主さんや、これからイグアナの飼育を検討している方は必見の内容ですよ!
1. イグアナが威嚇行動を取る原因とは
まずはイグアナが威嚇してしまう原因を見ていきましょう。イグアナが威嚇してしまう原因がわかれば、イグアナが威嚇してしまわないように事前に気をつけることができますよね。イグアナが威嚇してしまわないようにしっかりとその原因を確認してくださいね。
1-1. 人間に対して恐怖心を抱いているのが威嚇の原因
イグアナが飼い主さんに威嚇してしまう原因は、まだイグアナが飼い主さんのことを怖がっているからかもしれません。飼い主さんが怖いというより、人間にまだ慣れていないと言った方がいいかもしれませんね。
特にペットショップから買ってきたばかりのイグアナにはこの傾向があります。もしかしたら、あなたという素晴らしい飼い主さんに出会う前に、ペットショップで様々な人間に触られたり、時として乱暴に扱われてしまったことで人間に対して恐怖症を抱いているのかもしれません。
この場合、まずはイグアナに人間は怖くないということをしっかりと覚えさせないといけません。特に警戒心の強い性格のイグアナに対して下手に触れてしまうと、かえってイグアナにストレスを与えてしまい、逆効果になってしまう恐れがあります。
そんな時はイグアナのゲージに手を入れるのは餌やりや掃除の時など必要最小限の回数にとどめて、ゲージ内に手を入れる回数をなるべく少なくしてあげることで、イグアナになるべくストレスがかからないようにしてあげましょう。
イグアナに餌を与える回数は大丈夫でしょうか。もし不安な飼い主さんがいらっしゃいましたら「イグアナを飼育するにはどのような餌をどれくらいの頻度で与えるべき?」も併せてご確認してくださいね。
また、餌をあげる時に何でもいいのでいいのでイグアナに軽く話しかけてあげてください。こうしていくことで徐々にイグアナは人間に慣れていきますので、威嚇行動も取らなくなっていきます。
イグアナの種類や性格にもよりますが、3ヶ月も経てば飼い主さんとイグアナの心の距離もグッと縮まっているはずですよ!
以下にイグアナが大好きなおすすめの餌をご紹介しておきますので、ぜひこちらのエサを与えてあげてみてはいかがでしょうか?
1-2. イグアナが思わず威嚇してしまう飼い主さんの行動
イグアナが思わず威嚇してしまう飼い主さんの行動があることをご存知でしょうか。それはイグアナを持つ時の持ち方です。普段イグアナを持つ時はどのように掴んでいるか思い出して見てください。
もしイグアナを上の方から手で掴むような持ち方をされている飼い主さんがいたら要注意です。
イグアナは上から掴まれる持ち方を非常に嫌います。自然界のイグアナの天敵の一つとして大型の鳥類が挙げられます。鳥類は足で上からイグアナを掴みますよね。つまりイグアナにとって上から掴まれると言うことは死を意味するのです。
飼い主さんが上から手で掴んでしまうと、イグアナにとってはこの鳥に掴まれる状況にとても似ていますので、恐怖心が芽生えてしまい威嚇行動をとりやすくなってしまいます。
そこでイグアナを掴む時の持ち方は、決してイグアナを上から手を近づけて掴むのではなく、イグアナの横か、少し下の方から手を近づけて横から掴むようにしましょうね。
1-3. イグアナのゲージの置き場所にも注意しよう
イグアナのゲージはいつもどこに置いているでしょうか?イグアナは自然界では木に登っていますので、少しでも上の方がいいのではないかと部屋の高いところにゲージを置いてしまったりしていませんか?このような飼い主さんは無意識のうちにイグアナが威嚇しやすいように育ててしまっているかもしれません。
イグアナという生態の特徴として、相手よりも自分の目線の方が高いと、自分の方が偉いと錯覚してしまうことがあるようです。
そんな勘違い中のイグアナに飼い主さんが何かしようとしたら、当然イグアナは「何すんだよ!」と威嚇してしまいますよね。
そこでイグアナのゲージはなるべく部屋の低いところに設置することも、イグアナが威嚇行動をとらなくする有効な対策になってきます。
また、イグアナをゲージから出してお部屋の中を散歩させる際は、イグアナが部屋の高い方へ登って行ったらなるべく下へ下ろしてあげることも大事なポイントになりますので、ぜひ覚えておきましょうね。
2. イグアナの威嚇行動を止めさせる幼少期の育て方
イグアナが威嚇行動を取らなくさせるためには、まだイグアナの小さい幼少期の育て方がとても大切になります。
幼少期の対処方法次第でイグアナが威嚇しにくくなるように調教できますが、対処方法を誤ってしまうとイグアナの威嚇癖は直らないどころか、ますますエスカレートしていってしまうことすらあります。
そこで、幼少期のイグアナが威嚇してきた時の正しい対処方法をを見ていきましょう。
2-1. 絶対に怖がってはいけない
まだイグアナが幼いと言ってもイグアナが威嚇してきたら怖いですよね。ましてイグアナに飛びかかって来られたり、噛みつかれた経験のある飼い主さんはそのトラウマから思わず怯んでしまうお気持ちは大変よく分かります。
しかし、イグアナが威嚇してきても絶対に怖がってはいけません。まして恐怖のあまりその場から立ち去ってしまうことは非常によろしくありません。どんなに怖くても、その気持ちを絶対にイグアナに悟られないように立ち振る舞うことが大切です。
その理由はイグアナとう生態の特徴を考えてみるとよく分かります。イグアナが威嚇してくる時は威嚇対象の相手を脅し、相手をその場から立ち去らせようとしています。
そんな時に飼い主さんが怯んでしまったり、ましてその場から立ち去ってしまっては、イグアナは「俺の威嚇でビビらせてやったぜ!大成功だな!!」と勘違いしてしまいます。
そうなるとイグアナは、威嚇すれば相手がビビってくれると勘違いしてしまい、次からもどんどん威嚇してくるようになり威嚇行動がエスカレートしてきてしまいます。
では、イグアナが威嚇してきたらどのように対処していけば良いのでしょうか?
2-2. イグアナが威嚇してきたら抱っこしてなだめてあげる
幼少期のイグアナの育て方のポイントとして、イグアナが威嚇してきたら怖いその気持ちをぐっと抑えてイグアナを抱っこしてあげましょう。
ただし、性格の荒いイグアナを抱っこする時には万が一噛みつかれてしまうと大怪我してしまいますので、抱っこする際は注意が必要なのは言うまでもありません。
そこでイグアナを抱っこする際は軍手などの手袋をして、さらにバスタオルなどのタオルをイグアナとの間に挟んで抱っこするようにしましょう。
抱っこしたら、自分の赤子を癒すかのようにイグアナに話しかけながら軽くゆらゆらと揺すってあげることがコツです。こうしてあげるとイグアナは立ち木の上で風に揺られてるかのように感じるかのように感じて、威嚇行動が直ってきます。
またこの時のイグアナの掴み方にもコツがあります。上でご紹介したとおり、イグアナという生態は真上から捕まえられると非常に恐怖心を抱きます。
ですので、威嚇しているイグアナに真上から手を伸ばして抱っこしようとしたら、いよいよ飼い主さんの手に噛み付いてしまう危険性もあります。
そこで、イグアナを抱っこする時のコツは、イグアナの上からではなく、イグアナの真横か少し下からそっと持ち上げるようにしてみましょうね。
イグアナが威嚇してしまわないように上手にイグアナと付き合っていこう
いかがでしたでしょうか。イグアナは普段はゆったりとしていて可愛らしいですが、威嚇しだすととても怖いですよね。特にグリーンイグアナなどはサイズも大きくなりますので、噛まれたり尻尾で叩かれてしまうとを大怪我してしまう危険性もあります。
まずは上でご紹介したイグアナが威嚇行動をとってしまう原因をなるべく取らないようにすることが、イグアナに威嚇させないための有効な対策になります。
またイグアナを威嚇しないように成長させるためには、幼少期の育て方がとても大切になります。ぜひイグアナを上手に育てていくことで、いつまでも可愛らしいイグアナとご一緒に生活してくださいね。
これからイグアナをペットとして飼育しようと考えている方がいらっしゃいましたら、イグアナの中でも比較的飼育しやすい種類のイグアナを購入されることをおすすめいたします。初心者の方でも飼育しやすいイグアナは「【初心者にもオススメ!】飼育しやすいと人気のイグアナを6種類まとめてみた! 」に詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらも併せてご確認してくださいね。