文鳥を雛から飼育すると必ず必要となることがさし餌です。雛の文鳥はまだ自力で餌を食べることができませんので、飼い主さんがしっかりとさし餌する必要があります。
初めて文鳥の雛を飼育する方は、さし餌の方法が分からず困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、文鳥の雛へのさし餌に関して詳しくご紹介していきたいと思います。
これから雛の文鳥を飼育しようと検討している方はぜひご参考にしてくださいね。
1. 文鳥の雛の餌の作り方
まずは、さし餌の仕方を見る前に、文鳥の雛用の餌の作り方をご紹介していきます。
誰でもできる簡単な方法をご紹介しておりますので、ぜひこちらを参考に自分で取り組んでみてくださいね!
1-1. 材料
文鳥の雛の餌は基本的にはアワ玉です。雛はまだクチバシが弱いですので、ムキ栗タイプのアワ玉を用意しましょう。アワ玉はペットショップやネットショッピングで簡単に購入することができます。
文鳥の雛が成長してきた段階で青菜を擦り潰して混ぜるようにしましょう。青菜は貴重なビタミン源になります。青菜は小松菜をスーパーで購入すれば十分です。
またパウダーフードを使用する方もいらっしゃいます。こちらはアワ玉や青菜で不足してしあう栄養分を保管してくれるものになります。人間でいうとサプリメントのような商品になりますね。
1-2. 餌の作り方
青菜を使用する場合は、農薬など付着物をよく洗い流してから、ミキサーや擦り鉢で擦り潰しましょう。
容器にアワ玉を小さじ山盛り1杯と必要に応じて擦り潰した青菜を混ぜ、お湯を2倍の高さ位まで注ぎます。アクが出てきたアクを取り除き、またお湯を追加します。
そして、餌が40度位になるまで冷まします。水気が多い場合は軽く水切りをします。パウダーフードを使用する場合は最後に振り掛けて混ぜれば完成です。
2. 文鳥の雛へのさし餌の仕方
まずはさし餌用のスポイトの中に上で作った雛の餌を詰めます。そして雛の真上からスポイトを雛の口の中に入れます。その際は吐き出してしまわないように、しっかりと喉の奥までスポイトを入れるようにしてください。
そして、スポイトを喉の奥まで入れたら素早く餌を流し込むようにしましょう。この際に手に乗せてさし餌をしてあげると手乗り文鳥になってくれますよ。
さし餌用のスポイトでおすすめの商品が「コバヤシ 育ての親セット 小鳥用 K-1 カラーアソート」です。
こちらのスポイトには指を通す輪が3箇所ついております。人差し指と中指でスポイトを安定させ、親指で餌を押し込むことで簡単にさし餌をできるおすすめ商品ですので、ぜひご確認してくださいね。
3. 雛文鳥へのさし餌の回数
文鳥の雛へのさし餌の回数の目安を確認していきましょう。
基本的には雛が小さいうちはさし餌の回数を増やし、雛が成長してくるに連れて回数を減らしていくことになります。
3-1. 生後15日前後
生後15日前後の雛はまだ一度にたくさん食べることもできませんので、さし餌の回数も増えます。目安としては1日に6回〜8回程度さし餌をするように心がけてください。
頻繁にさし餌をする余裕のない方は、この時期の雛文鳥を購入することは避けるようにしましょう。
3-2. 生後20日経過
生後20日を経過してくると少しずつ1度に食べる量も増えてきますので、さし餌の回数は減っていきます。とはいえそれでも1日に5回位はさし餌をすることになります。
雛文鳥をペットとして購入する場合は、さし餌の時間を確保できるかを必ず確認してくださいね。
3-3. 生後30日経過
この頃になると雛の体に羽毛がしっかりと生えてきて、見た目も大人の文鳥のようになってきます。雛への餌やりはこの時期を目処に、さし餌から容器型にシフトしていきましょう。
初期段階ではさし餌と餌容器を併用し、餌容器で食べることを覚えさせましょう。そしてさし餌の回数を減らし、完全容器に移行させていきましょう。
4. 文鳥の雛にさし餌する時の注意点
文鳥の雛にさし餌をする時には注意点もございます。
間違った情報をもとにさし餌をしてしまうと文鳥が体調を崩す原因になってしまいますので、しっかりと確認してくださいね。
4-1. 餌の作り置きは厳禁
雛の餌を作るときは、必ずその都度作るようにしてください。雛文鳥はさし餌の回数が多くなってしまうので餌を作り置きしたくなりますが、厳禁です。
餌に雑菌や細菌が繁殖していまい、雛の体調を崩す原因となってしまいます。
少し面倒かもしれませんが、文鳥の雛の健康面を第一に考えて餌は必ずその都度作成するようにしてくださいね。
4-2. アワ玉を煮込むことは厳禁
雛の餌は食べやすいようにと煮込んでしまうことは厳禁です。
煮込んでしまうと餌がモチモチの状態になってしまい、さし餌した時に喉につまったり、お腹の中でうまく消化できずに雛が死んでしまう可能性もあります。
餌を作るときは必ずお湯をかけて柔らかくするようにしてください。
4-3. 青菜のあげ過ぎに注意
青菜はビタミンの貴重な供給源になりますが、まだ文鳥の雛が幼いときに青菜をあげすぎるとお腹を崩してしまう原因になります。
青菜を混ぜる目安としては、生後3週間経過した頃から少しづづ混ぜていきましょう。またその際は上でもご紹介しましたが、しっかり青菜を洗うようにしてください。
もし文鳥のお腹が緩くなってしまったら青菜の量を減らすようにしてくださいね。
5. 文鳥の雛が餌を食べなかったら
文鳥の雛をペットショップで購入した初期の頃は、雛が餌を食べてくれないケースもあるようです。この場合、ペットショップでのさし餌の方法と飼い主さんのさし餌の方法が異なっていることが原因かもしれません。
そこで文鳥の雛を購入するときは、ペットショップでさし餌する時に使用していた道具や餌の調合を確認してみてはいかがでしょうか。
雛も同じ方法でさし餌をしてくれればストレス無く餌を食べてくれるはずですよ。
5. 親鳥の代わりに雛文鳥にさし餌をしてあげよう!
いかがでしたでしょうか。文鳥の雛への餌のあげ方はご確認頂けましたでしょうか。雛は自分で餌を食べることができないので、飼い主さんがさし餌で餌をあげることになります。
親鳥の代わりにお世話をしてあげれば、お互いの信頼関係もきっと厚いものになることでしょう。
上でご紹介した餌の調合やさし餌の方法、注意点をご参考に、しっかりと雛を育ててあげてくださいね。
また、文鳥の雛を飼育される方は水浴びを開始する時期はしっかりと確認しておりますでしょうか。あまり自信がないという方は『文鳥の雛への水浴びはいつから?目安時期と注意点をまとめてご紹介!』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらも併せてご確認してくださいね。