夏になるとカブトムシと並んで人気になるのがクワガタですよね。特に最近は海外産のクワガタの輸入が増えており、外国のクワガタやカブトムシを飼育する機会が増えてきています。また幼虫からクワガタを飼育している方もいらっしゃるようですね。
クワガタの飼育のポイントは餌やりになります。そして、飼育している際に悩むのもこのエサやりです。特にクワガタがエサを食べないという事象は往々にして起こりがちです。
そこで今回は、クワガタがエサを食べない場合の確認ポイントと解決方法をお伝えしていきます。是非参考にしてみてくださいね。
クワガタの一生の半分は幼虫。幼虫の場合はエサを食べない心配はしなくてOK
クワガタの一生は大きく分けて、「幼虫」期間と「成虫」期間に分かれます。カブトムシの場合はこの比率が圧倒的に幼虫の方が長くなりますが、クワガタは場合によっては数回冬を越し成虫でいる時間のほうが長くなる種類もいます。
そして安心していただきたいのは、幼虫の期間においてはクワガタがエサを食べないという心配はほとんどありませんので安心してください。
基本的には幼虫用のマットを利用して個別にケースに入れて飼育していれば大きな問題はありません。定期的にマットを入れ替えてあげれば、まず問題ないですよ。
成虫のクワガタがエサを食べない原因は大きく4つ
クワガタがエサを食べないという悩みは基本的に成虫期間において発生するものです。そして成虫になったクワガタがエサを食べない原因としては大きく下記の4つになります。
- 羽化したばかりである
- 与えているエサが好みでない
- 飼育環境が不衛生
- 冬眠前の準備をしている
特に「冬眠前の準備」は、カブトムシにはなくクワガタ限定の話になるので、注意してくださいね。
ここからは個別に詳細をお伝えしていきます。
羽化したばかりのクワガタは基本エサを食べないのが普通です
まずお伝えしたいのが、クワガタは成虫として地上に出てきても数日間はエサを食べないということです。
これには理由があり、地上に出てきたタイミングでは実はクワガタの外見は完成されていても、中身が成熟しきっていない場合がほとんどであり、エサを食べることが出来ないということです。
そのためエサを与えても、基本的に口をすることはありません。この場合は正常な反応ですので安心してください。基本的に羽化したてのクワガタはエサを食べなくても生きていける十分な栄養を持っていますよ。
そして基本的には1週間経つと、クワガタが成虫になって初めてのエサを食べることになります。この時のことを「後食」と言いますので、認識しておいてくださいね。
クワガタにも食べるエサと食べないエサがあります
意外と見落としがちなので注意が必要です。クワガタの自然界における主食は広葉樹の樹液です。これに一番近いのが昆虫ゼリーだと言われています。
基本的にはこのエサを与えていれば問題ないのですが、個体によっては液状タイプの人工飼料を好むものもいます。もし昆虫ゼリーが合わない場合は、こちらを試してみることもオススメです。
また昆虫ゼリーにも大量の種類がありますので、いくつかストックをしておくのがおすすめですよ。
りんごやバナナを与えても餌として食べてくれますが、夏場は腐りやすいので気をつけてくださいね。
飼育環境が不衛生な場合もクワガタはエサを食べないようになります
飼育環境が不衛生だとクワガタは弱ってしまい、エサを食べない傾向が強くなります。また腐ったえさには基本的に食いつかなくなるので気をつけてください。
飼育ケースを綺麗に保つには下記の方法があります。
- エサは基本的に昆虫ゼリー以外を与えない
- 定期的に飼育マットを入れ替える
- 霧吹きをしすぎない
- 通気性の良いケースで、日陰に置いて飼育する
このポイントを守れば飼育ケースを清潔に保ったまま、クワガタを買うことが出来ますよ。
冬眠前の準備をしているクワガタにエサは不要
クワガタは種類にもよりますが、1~2年生きる個体もいます。特にオオクワガタやヒラタクワガタ、コクワガタは数年生きるものもいるようです。
そして基本的に冬眠に入る前のクワガタはエネルギーの消費量を減らし冬を凌ぐためにほとんど木の隙間などから動かないようになり、エサもまったく食べないようになります。
ちなみに交尾をしてしまった固体はオスもメスもどちらの場合も、冬眠前に死んでしまう、もしくは冬眠中に死んでしまう場合が多いようですので気をつけてくださいね。
クワガタがエサを食べない場合は4つのポイントで確認を行おう
いかがでしたでしょうか?クワガタがエサを食べない時は、クワガタを飼育している環境や与えている餌をまずは確認することから始めてください。
基本的にはどちらかかの対応でクワガタは元気になりますので安心してくださいね!