カエルの餌は虫であるというのは、カエル愛好家であれば常識である話です。カエルは基本的に成体になると肉食になり、動き回る昆虫を主な餌にします。そのためカエルを飼育する場合には虫の確保が必要になってきます。
しかし、そのようなエサ用の虫を常に確保し続けるのは一苦労ですよね。特に虫が苦手だという方は意外と多いようですので、カエルは飼いたいけど餌が、、、ということで飼育を諦めてしまう方もいらっしゃいます。
そのような方にとって、本当かどうかは分からないけど信じたい話があります。それは「カエルはアリを食べる！」という噂です。もし本当だったら嬉しいですよね。コオロギやハエなどの虫は無理でも、アリなら大丈夫というのは意外に多いと思います。
そこで今回はカエルの餌として、アリは代用出来るのかどうかについてお伝えしていきます。虫は苦手だけど、アリなら大丈夫という方も知識として知っておきたい方も是非ご一読ください。
世界的に見ればアリを餌として食べるカエルは存在する
世界には様々な種類のカエルがいます。大きく分けると地上性のカエル、樹上性のカエル、水棲のカエルの3パターンが存在します。その中でも特に、地上性と樹上性のカエルは種類によってはアリを餌として食べる種類も存在するようです。
水棲のカエルはそもそも周囲の環境にアリが存在しないためエサにはならないようですが、それ以外の場合は状況によってアリを食べるようです。確かに海外のアリは様々な種類が存在するので、もしかしたらカエルの好みに合った種類がいるかもしれませんね。
そして海外のアリは強い毒性を持っている種類もいるみたいですが、そのようなアリでも毒への耐性があるので食べることが出来る種類もいるようですよ。カエルも微量の毒を持っている種類が多いため出来ることのようです。
日本のカエルはありを主食としてはたべない
それでは話を日本に戻して考えたいと思います。残念ながら、日本のカエルはアリを餌として食べるということはほとんどないようです。もっと正確に伝えると、食べる種類もいますがそれだけで飼育するのは不可能であるという回答が正しくなります。
ヒキガエル、ヒメアマガエルという種類のカエルはアリを食べている事例が多く発表されています。しかし、アリはかなり小型で栄養価も高くないため飢えを一時的に乗り切るためのものとしかなりえないようです。これは残念ですね。
そのためやはりカエルを飼育する場合は、飼い主さんは昆虫を準備する必要があるみたいです。
主食となるエサはコオロギや幼虫などの昆虫がやはり基本
確かにアリはえさとしては量も質もよくないので、あまり与えないほうが得策です。やはりコオロギやハエ、芋虫などの幼虫などに食いつきますので、ここらへんの虫を常備するのがカエルにとっては一番です。
また、カメなどの爬虫類用の人工のペットフードなども与え方を工夫すればかなり使えます。ピンセットなどで、動かしながらカエルの興味を引かせるという手間はかかりますが、昆虫が嫌いな方でも問題なくカエルに餌を与えることが出来ます。腐る心配もほとんどないので安心ですよね。
どうしても虫がダメという方は人工飼料で飼育するのも方法の一つですよ。
虫だけでも栄養は偏るので栄養剤を
また虫をあげている場合にも実は注意が必要です、例えば、コオロギばかりをカエルに与えているとカルシウム不足になるようです。そのような場合には、ペットフードとして粉末式のカルシウム材などを振り掛けて与えてあげるのがおすすめです。爬虫類専用のもので代えが効くのでペットショップなどで探してみるのも良いかもしれませんね。
そのようなことを考えると、爬虫類用のペットフードは栄養価も高く、比較的安価で購入出来るのでオススメですよ。与えるのに手間はどうしてもかかってしまいますが、カエルの健康や扱いやすさを考慮すると利用しない手はないと思われます。
カエルの餌としてアリはオススメ出来ないので、他のエサを検討しよう！
いかがでしたでしょうか？カエルの餌として残念ながら、アリは利用出来ないという結果となってしまいましたね。その代わりに、爬虫類用の人工飼料などで代用が効きますので是非検討してみてくださいね。
またコオロギだけをあげたりするなど、同じものを与え続けると人間と同じように栄養に偏りが出てくるので注意が必要です。その場合にはいつも与える餌に栄養剤を振り掛けたり、気分転換もかねて普段とは違う餌を与えることも重要ですよ。
飼い主さんにとって、カエルの餌に多様性を持たせるのは難しいことだとは思いますが、カエルが健康に活き活きと育つように頑張ってみませんか？すこし努力をするだけで、カエルの反応は大きく変わってきますので、その反応を見るだけでもかなり癒されると思いますよ！
是非カエルに様々な餌を与えて、変化する反応を楽しんでみてくださいね。
