必見!犬にも血液型はあるの?輸血時のために知るべき血液型とは?

必見!犬にも血液型はあるの?輸血時のために知るべき血液型とは?
   

あなたは、自分の血液型を把握していますか?きっと多くの人間は把握していると思います。血液型占いなどあるように血液型は日常生活でも話題にあがりますが、輸血を必要になった時のためにも血液型を把握しておくことは非常に大事ですよね。

それでは、犬にも人間と同じように血液型という概念はあるのでしょうか。また、あった場合どのような種類があるのでしょうか。今回はそのような犬の血液型についてご紹介していきます。

   

犬には何種類の血液型があるの?

犬には何種類の血液型があるの?

犬にも人間同様、血液型があります。しかしながら人間の血液型とは異なる点が多いのが、犬の血液型です。

まずはじめに、犬の血液型は13種類以上あるといわれています。実は今もまだ犬の血液型については研究が進んでいて、今後新しい種類の血液型が発見されるといわれています。

犬の血液型は、赤血球表面の抗原の種類によって決まるといわれています。その犬赤血球抗原(Dog Erythrocyte Antigen)の頭文字をとったDEA方式で犬の血液型は表されます。各DEAを保有しているかしていないか(+か−か)によって種類が分かれているのです。

また、人間と犬の血液型の大きな違いとして、犬は複数種類の血液型を併せ持ちます。犬は各犬が保有するDEAの数だけ、血液型をもつことになるのです。

愛犬の血液型はどうやって検査するの?

愛犬の血液型はどのようして調べればよいのでしょうか。動物病院に愛犬を連れて行けば、多くの場合はその場で専用のキットを用いて検査してもらうことができます。費用は高い場合でも10,000円以内で調べられることが多いですよ。

犬の場合血液型を検査する際には、先ほど述べた13種類のどの血液型なのか、また、どの血液型を併せ持っているのかといったことは大抵の場合調べません。検査するのは血液型の中の一種類である「DEA1.1」をもつかどうかという点のみです。

   

輸血が必要になった時のために、知っておくべきこと

輸血が必要になった時のために、知っておくべきこと

ではなぜ、犬の血液型の検査ではDEA1.1かどうかを調べるのかというと、輸血の際非常に重要な情報になるからです。DEA1.1は強い抗原抗体反応を示します。輸血による拒絶反応(急性溶血反応)は2回目以降の輸血の際に起こりやすいといわれています。例え1回目の輸血では拒絶反応が出ないとしても、輸血によって愛犬が命を落とすことがないためにも、愛犬の血液型がDEA1.1型かどうかを把握しておくことは重要なのです。

また、犬は人間と比べてドナーを探すのが大変だといわれています。よって、早いうちに血液型を把握しておくことは愛犬の早期の献血ドナー探しにもつながるのです。また、愛犬のドナー登録も是非検討してみてくださいね。犬の献血ドナー登録に公的機関は現時点は存在せず、各病院で登録することになります。是非かかりつけの動物病院で確かめてみてください。

命の危険もある、新生子溶血って?

血液型の検査によって、DEA1.1かどうか検査することが重要であることを先ほどご紹介しました。そのDEA1.1をもつ犬を親に持っているかどうかで、実は子犬に母犬の初乳を与えてよいかどうかが変わるのです。

父犬がDEA1.1を持ち、母犬がDEA1.1を持たない場合に生まれた子犬に母犬の初乳を与えると溶血反応を起こし、命の危険を招くことがあるといわれています。しかしながら、事前に父犬と母犬の血液型を把握できている場合、生まれてすぐに人工乳を与えれば、そのような事態は避けることができます。このようにして、子犬が元気に成長していくためにも血液型を把握しておくことは非常に重要なのです。

犬の性格は血液型によって変わるの?

よくテレビや雑誌、ネット等で我々は血液型占いを目にします。そして、個人の血液型によって人間同士の相性を語る人もいます。このようにして、人間の血液型は個々人の性格をある程度語るものとして利用されることが多々あります。

では、犬も人間同様に血液型によって性格は変わるのでしょうか?犬は複数の血液型を併用することからも考えられるように、血液型によって性格は変わらないといわれています。犬の性格は子犬の頃の環境や飼い主さんによるしつけに大きく影響を受けます。よって、飼い主さんは愛犬に接する際、常に一つ一つのしつけが愛犬の性格にも影響を与えていることを忘れないようにしましょうね。

愛犬の血液型を把握して、楽しいペットライフを送りましょう!

愛犬の血液型を把握して、楽しいペットライフを送りましょう!

今回は犬の血液型についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。人間の血液型とは大きく異なることをお分かりいただけたのではないでしょうか。

愛犬が万が一輸血を必要とするような状況に陥った際、できるだけ早く適切な対応を取ることができようにするためにも、是非検査を受けて愛犬がDEA1.1に関して陽性か陰性か把握しておきましょう。愛犬の血液型を把握して、ワンちゃんとの楽しいペットライフを送りましょう!

   
 

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