愛犬との大切なコミュニケーションの時間でもあるご飯の時間。また、餌の食べっぷりを愛犬の健康状態のバロメーターにしているという飼い主さんも中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなご飯の時間に、愛犬が餌を食べなくなったりしたら飼い主さんは不安ですよね。また、消化機能が低下しているといったような病気の症状が確認できない場合は一体何が原因で、どう対応したらよいのか分からないですよね。
そこで、今回は犬が餌であるドッグフードを食べない場合に飼い主さんができる工夫をご紹介していきます。最近、愛犬がドッグフードをモリモリと食べてくれなくなったという飼い主さんは、特に必見ですよ!
愛犬がドッグフードを食べない原因は病気だけではない!?
犬が食事を食べなくなる原因はいくつかあります。もちろん、飼い主さんが最も恐れている病気の場合もあります。しかしながら、下痢の様子や体臭・口臭にも変化がなく、いつもと同様に元気に過ごしている場合、ドッグフードを食べなくなった原因は必ずしも病気ではありません。そう、犬は例え健康であってもドッグフードを食べなくなることがあるのです。
人間同様に夏バテなどから食欲自体が減退している場合や環境の変化に伴うストレスが原因の場合があります。また、メスであればヒート(生理)中であったり、逆にオスはヒート中のメスが近くにいることが原因で餌を食べなくなる場合があります。
このようにして、犬がドッグフードを食べなくなる理由は様々です。それでは、今からこれらの原因に対し、飼い主さんが愛犬がドッグフードを食べるためにできる工夫を5つご紹介していきます。尚、食事の様子以外から病気の症状が見受けられなくても、愛犬が病気にかかっている場合もありますので、不安は場合はまず病院に連れいってあげるようにしてくださいね。
ドッグフードを食べないときの工夫①:食べない餌は下げる!
愛犬がドッグフードを食べないとき、飼い主さんがついついやりがちなのが愛犬がそのうち食べてくれるだろうと考え、与えた餌をしばらく放置しておくことがあります。こういった対応をとっている飼い主さんは、今すぐやめましょう!
10〜15分ほど愛犬の様子を見て、食べなかった餌を取り下げることで、愛犬は「餌は出されたときに食べないと、下げられてしまう」ということを把握します。そして、これを繰り返すことで、愛犬はご飯は与えられたときすぐに食べないと次のご飯の時間まで何も食べることができないことをしっかりと理解し、与えられたときにきちんと餌を食べるようになるのです。
ドッグフードを食べないときの工夫②:今与えている餌に一工夫!
次に、今与えているドッグフードにできる一工夫をご紹介します。夏バテ等によって一時的に食欲が減退しているワンちゃんには、まずはこの方法をとってみることをおすすめします。
具体的には、現在与えているドッグフードにできる工夫として以下のふたつがあります。
- ドッグフードをお湯でふやかす
- ドッグフードにトッピングを付け加える
まず、一つ目の方法ですが、犬は人間とは異なり嗅覚によって食欲がより刺激される動物であるといわれています。よって、ドッグフードをお湯でふやかすことで、ドッグフードが発する匂いが増し、食欲が戻る場合があるのです。また、ドッグフードをふやかすことは消化のしやすさにもつながりますから、是非試してみてください。
次に、トッピングを加える方法についてです。この場合、チーズやヨーグルトといった乳製品や市販されている肉や魚の粉末といったように栄養がしっかりあるものであれば、特にトッピングしてはいけないものはありません。トッピングをする理由は、いつものドッグフードにはない匂いを付け加え食欲を増進させること、また、味を少し変化させることがあります。よって、これらができるものであればトッピングは飼い主さんが工夫してあげて構いませんよ。
ドッグフードを食べないときの工夫③:新しい餌に変えてみる!
今与えているドッグフードに一工夫しても、愛犬がごはんを食べてくれない場合、そもそも今与えているドッグフードが愛犬に合っていない可能性が考えられます。犬のドッグフードは、犬の成長過程に応じたものが販売されています。また、水分含有量によってドライフードからウェットフードなど種類も様々です。たまにドッグフードの原材料が愛犬に合っていない、なんて場合もありますので一度ドッグフードの切り替えも検討されてもよいかもしれません。
ただし、あまり頻繁にドッグフードの種類を変えると犬はより好みをして高級なドッグフードしか食べなくなったりすることもありますので、犬が食べるようになるまでドッグフードの種類を変えてみるといったような対処方法はとらないようにしてくださいね。
ドッグフードを食べないときの工夫④:おやつをしばらく与えない!
あなたは愛犬が何かした度におやつを与えていませんか?もし思い当たる節がある場合、愛犬がドッグフードを食べない理由はおやつの食べすぎかもしれません。
犬も人間同様、ご飯の基本は決められた時間に食べる食事です。おやつはどうしてもお腹が空いた場合やしつけを守った際のご褒美といった、間食の位置づけにすぎません。おやつを頻繁に与えている場合は、おやつによってお腹がいっぱいになっていることも考えられます。また、おやつの美味しさを覚え、肝心のドッグフードをわざと残していることも考えられます。
以上のことから、おやつを頻繁に与えている飼い主さんは一旦愛犬がドッグフードをきちんと食べるようになるまでは、おやつは与えないようにしましょう。どうしてもという場合でも少量に留めてくださいね。
ドッグフードを食べないときの工夫⑤:餌を食べたらしっかり褒める!
最後に、愛犬が餌を残さず食べるために大事なのは、愛犬がドッグフードをきちんと食べた際はしっかりと褒めてあげることを徹底することです。人間だってそうだと思いますが、犬は飼い主さんに褒められると非常に喜びます。そして、また褒めてもらえるように褒めてもらったことは再度しようと試みます。
よって、犬がドッグフードを残さず食べた場合は、毎回しっかりと褒めてあげましょうね。
愛犬の健康管理は食事から!飼い主さんが原因に沿った工夫をしてあげましょう!
犬が餌であるドッグフードを食べない場合に、飼い主さんができる工夫を紹介してきましたが、いかがでしたか。愛犬がご飯を食べないと飼い主は不安ですよね。そんな不安も飼い主さんの工夫次第では取り除けるかもしれませんので、是非今回ご紹介した方法を試してみてください!
ただし、もちろん病気の可能性もゼロではありませんので、心配な場合はまずは病院に連れていってあげてくださいね。愛犬の健康のために、飼い主さんが状況に応じてできる工夫をしっかりとしてあげることが一番大事であることをお忘れなく!