最近は爬虫類の中でも、トカゲをペットとして飼育する方が増えてきているようです。女優の新垣結衣がヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)を飼育していることは有名ですが、その他にもフトアゴヒゲやグリーンイグアナなど様々な種類のトカゲがペットとして飼われています。
トカゲたちは室内でも騒音問題にならないと評判が高く、特に都心部では室内でゲージ飼育を行われている飼い主さんもいらっしゃるようです。日本の環境でも飼育しやすいのもポイントですね。
しかし、そのようなトカゲでも飼育する際に困ったことが起こり得ます。それはトカゲを餌を食べない”拒食”になってしまった場合です。
数日間は餌を食べなくてもトカゲは生きていくことが出来ますが、拒食を起こして数週間経つと餓死してしまう可能性が非常に高まりますので危険です。
またトカゲが痩せ細っていく姿を見るのは飼い主として、とても辛いことですよね。
そこで今回はトカゲが餌を食べない際に確認すべきポイントと、それぞれの場合の対策方法をお伝えしていきます。是非お伝えすることを参考にして、トカゲの飼育を上手に進めていきましょう!
トカゲが餌を食べない場合の確認ポイント
まずはトカゲが餌を食べない時に確認すべきポイントについてお伝えしていきます。主にトカゲがエサを食べない原因として考えられるものは下記にあげたものとなります。
- 飼育環境に問題がある
- 与えている餌が好みではない
- 脱皮中の場合
- ストレスを感じている
- 病気や体調不良である
この5つをトカゲがえさを口にしない際には観察していく必要があります。
ここからはそれぞれの確認ポイントと対策方法をお伝えしていきます。
飼育環境の温度や湿度が適切でない場合はトカゲは餌を食べなくなる
まず最初に確認すべきなのは飼育環境の温度や湿度です。特に飼育ゲージの温度が20度を下回ると基本的にトカゲは代謝が下がり始めます。種類によって差がありますが、15度を下回るとほとんどのトカゲの活動量が落ちますので注意してください。
代謝が悪くなったトカゲはエネルギー消費量が減るのでえさをたべなくなります。また食べた餌が体内に残っている場合は消化不良を起こすこともあるので注意してください。
トカゲを飼育する際の適温は25~28度程度です。この温度を通年保ってあげるとトカゲは元気に育ってくれますよ。
トカゲが嫌いなものを餌としている場合は食べない傾向が強くなります
トカゲは多くの場合、昆虫食でありコオロギやミルワームといった動く虫をエサとして食します。
そしてトカゲには同じ種類の個体であっても好き嫌いがあるみたいです。そのためもしも食いつきが悪い餌があり、それが原因で食べない場合は他のエサを与えてみてください。
またトカゲがエサに対してトラウマを持っている場合もあります。この傾向はコオロギに噛まれた恐怖によるものがほとんどですのでコオロギにおびえている様子があったら他のエサを与えてみてくださいね。
脱皮中のトカゲは基本的に餌を食べないので安心してください
トカゲは周期的に脱皮を行います。この期間はかなり体力を使うため、基本的に何も口にしません。
そのため、脱皮中にエサを食べないのは正常なことですので、安心して脱皮が終わるのを待っていてあげてください。
飼育を始めたばかりのトカゲはストレスで餌を食べないことも
また爬虫類全般にいえることですが、飼育し始めのトカゲなどは環境変化によるストレスで餌を食べないこともあります。
飼育をスタートした段階では、与える餌の量を少なめにして、徐々に慣らしていくことが大事ですよ。最初の頃は、特に気をつけて観察してみてください。
またトカゲは種類によってハンドリング出来ますが、基本的に人間と触れ合うとストレスを感じてしまいます。そのため触りたくなる気持ちを抑えて、優しく接してあげてくださいね。
トカゲも病気に罹ったり体調不良になる。餌をあまりにも食べない場合は動物病院へ
またトカゲも下痢などの体調不良になったり、場合によっては病気に罹ってしまい、全く餌を食べないこともあります。そのような場合は異変を感じたらすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
このような場合は早めに治療を行うことが一番ですので、放置だけは絶対にしないでくださいね!
またトカゲは日光浴が必要な生き物です。適度に日向ぼっこをさせてあげると、健康を維持しやすいですよ。
トカゲが餌を食べない場合は、まずは原因が何かをつきとめよう!
いかがだったでしょうか?トカゲが餌を食べない場合の原因は大きく分けて4つあることと、それぞれの場合の対応方法はお分かりいただけましたか?
トカゲがエサに食いつかないときは、何かしらの異変があります。特に声を出せない生き物ですので、注意深く観察してあげてくださいね。
早めに対処することが出来れば、またすぐに元気になってくれるはずですので、必要以上に心配はせずに適切に対応してあげることが一番ですよ!