みなさんはウーパールーパーという生き物をご存知でしょうか?バブル期の日本において、大ブームとなった両生類の生き物になります。意外と丈夫で飼育が簡単であることから、今でも強いペット人気を誇っていますよ。
今回はそんなウーパールーパーについて、飼育方法やエサは何かなどについてお伝えしていきます。是非、ウーパールーパーの飼育を検討している方はご参考にしていただければと思います。
そもそもウーパールーパーとはどのような生き物なのか?
ウーパールーパーはメキシコ生まれの両生類であり、実はサンショウウオと同じ系統の生き物です。アホロートルやメキシコサラマンダーと呼ばれることもあるようですので、覚えておくといいと思います。
ちなみにウーパールーパーは原産国であるメキシコにおいては、現在は乱獲や水質汚染の影響を受けており国家的な保護を受けています。なんと希少種として認定されており、生物捕獲に関する国際基準であるワシントン条約でも規制対象種となっているようです。
日本で現在販売されている個体たちは、日本国内で人工養殖された個体たちですよ。
ウーパールーパーと言えば、白やピンクといった独特なカラーで人気を獲得したペットですが、実は元々の個体は黒い体色をしています。人間の手によって品種改良を受けることで、ピンク色の個体が流通するようになりました。
そして、ウーパールーパーは幼体のまま成熟し、一生を終えるというかなり珍しい種類の両生類です。同じ両生類であるカエルでいえば、一生をオタマジャクシの姿で終えるということです。
このような生態を幼形成熟(ネオテニー)と専門用語でいうのですが、幼体であるため身体の再生能力が異常に高く、手足が損傷しても再生してしまいます。そのため丈夫なペットとして飼育が簡単だとも言えます。
寿命は10年前後といわれており、最長で25年という記録がありますので意外と長く飼育出来るペットですよ!
ウーパールーパーの飼育方法について
ここではウーパールーパーの飼育方法についてお伝えしていきます。まず絶対に必要なものを下記にリスト化しましたので、参考にしてみてください。
- 飼育用の水槽や容器
- カルキ抜き用の中和剤
- エサ(人工飼料や生餌)
- 水温計
最低限ウーパールーパーの飼育はこの4つがあれば可能です。見てお分かりのように、ペットの中でも飼育を続けるのが比較的簡単な理由としてはそもそも必要なものが少ないということも1つの理由となります。
また下記のグッズもあるとより飼育が楽しく、ウーパールーパーにとっても快適な飼育環境なりますよ。
- 水質を安定させるためのろ過器
- ウーパールーパーが隠れるための隠れ家
- 観察しやすくための照明
- 自然に近い環境を再現するための底砂
- エサを与えるのに便利なピンセット
- 残ったエサを除去するのにオススメなスポイト
これらは必須ではないですが、可能な限り準備しておくのが良いでしょう。
ここからはウーパールーパーの飼育方法について、具体的な内容をお伝えしていきます。
オススメの飼育環境はホームセンターなどで売っている水槽
まずはウーパールーパーを飼育するためのオススメのケースについてです。基本的はホームセンターやペットショップで売られている熱帯魚用の水槽がオススメです。土台も安定しており、透明なアクリルやガラス製なので観察もしやすいのでオススメですよ!
もしも難しい場合は、少し大きめの昆虫飼育用ケースでも代用できますよ。いずれにせよ水を貯めておけるものであれば衣装ケースのようなものでも飼育可能なのがウーパールーパーです。
飼育で気をつけるポイントは水質
最初にお伝えすると、ウーパールーパーは基本的に水質と水温を保つことが飼育のカギです。逆に言えば、これさえ出来れば飼育はとても簡単です。
まずは水質から考えていきます。水質を保つためには、下記の2つの方法があります
- 毎日水を換える
- ろ過装置を利用する
まず思いつくのが、毎日すべての水を換えるという方法です。この方法は小型サイズの個体を比較的小さな水槽などで飼育する場合にオススメです。
水量が多い場合は毎日でなくても2日に1回でも大丈夫です。水量の基準となるのは、「体長×水1リットル」です。また替えすぎても環境の変化にストレスを感じる場合があるので、適度にやっていきましょう。その際はカルキ抜きした水を利用しましょう!
また水槽にろ過装置を設置して飼育する方法も考えられます。バクテリアを利用して水質を保つのとフィルターによる物理的なろ過で水質を保ちます。
ただしバクテリアがろ過を始めるまでには約2~3週間かかりますので、その間は少しずつ水替えを行いましょう。最終的には2週間に1回、1/3程度の水を替える程度でよくなりますよ。
その他の注意点としては、底砂を利用している場合は、適宜底にたまったゴミを取り除いてあげてくださいね。
水温は15度~20度の範囲で調整する
水温に関しては、水温計を設置し15度~20度の範囲で収まるようにしてください。特に夏場は水温が上がりやすいので、小型のファンなどをつけるのも一つの手ですよ。
ウーパールーパーは10度~25度までの水温でなら、生きることは可能ですので是非参考にしてください。
ウーパールーパーのエサは人工飼料か生餌を与える
ウーパールーパーに与えるエサは下記の3パターンが主なものとなります。
- 人工飼料
- 生餌
- 冷凍餌
どれでも基本OKですが、人工飼料が簡単に扱えるのがオススメです。たまに生餌や冷凍餌をおやつ感覚であげると食いつきが良くなりますよ。またウーパールーパーへのエサやりは1日1~3回程度あげれば十分ですので、様子を見ながらエサをあげてくださいね。
飼育が簡単なウーパールーパーを実際に飼ってみよう!
いかがだったでしょうか?意外とウーパールーパーは丈夫で強いペットであり、飼育が簡単であることは理解いただけましたでしょうか?基本的には水槽内の水質と水温を適切にさえ保てば何も心配は必要ありません。
今後ペット飼育を検討している方に、是非オススメしたいペットですよ!