イグアナも犬や猫と同じように家の中で放し飼いにしたいと思っている飼い主さんもたくさんいらっしゃいますよね。
またグリーンイグアナなどは体調が最大で2m近くまで成長するため、そもそもゲージ内の飼育には限界があってそろそろ放し飼いの時期にさしかかっている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
イグアナを家の中で放し飼いすることはもちろん可能であり、すでに放し飼いされている飼い主さんもたくさんいらっしゃいます。
ただしイグアナを放し飼いするときは注意点もあって、誤った方法で放し飼いをしてしまうと最悪の場合、イグアナの命を落としてしまうかもしれません。
そこで、イグアナを家の中で放し飼いする方法を徹底的に解説して行きたいと思います。
これからイグアナを放し飼いしようか考えている飼い主さんはもちろんのこと、すでに放し飼いをされている方の確認としても参考になるかと思いますので、ぜひご一読してくださいね。
1. イグアナをお部屋で放し飼いするためのお部屋の環境づくり
イグアナを放し飼いするためには、まずはそのためのお部屋の環境づくりが欠かせません。
そこでまず最初に、イグアナを放し飼いするためにはどんな環境を整えなければならないのか、ポイント別にご紹介してまいります!ぜひ参考にしてくださいね!
1-1. お部屋の温度管理をしよう
イグアナを家の中で放し飼いで飼育する際に最も気をつけないといけないことはお部屋の温度管理です。
もともとイグアナは熱帯の地域に棲息しておりますので、通常のお部屋の中の温度はイグアナにとっては低くなってしまいます。特に冬などの時期はイグアナからしてみれば極寒といえるでしょう。
そこでイグアナを放し飼いにする際は、お部屋の温度をエアコンやストーブなどで調整してあげましょう。室温の目安としては日中で30℃前後、夜間で25℃前後になるように温度管理されるとよいと言われています。
この温度調整を怠ってしまうと、最悪の場合はイグアナがお亡くなりになってしまうこともあります。人間でも寒い冬はエアコンやストーブでお部屋の温度を調整しますよね。
もしあなたが南極にいると仮定して、南極のテントに暖房器具が何もなかったら間違いなく凍え死んでしまいますよね。イグアナにとっても全く同じ状況です。くれぐれもお部屋の温度管理には気をつけましょうね。
1-2. ホットスポットを設置しよう
イグアナを放し飼いで飼育するためには、お部屋の一部の箇所に温度を40℃くらいに保ったホットスポットを設置することが基本です。このホットスポットはイグアナが冷えてしまった体を温める時に使用します。
人間で例えてみるなら、冷めてしまった体を温めるお風呂のような役割になるのではないでしょうか。
またこのホットスポットを作るたまには紫外線を使用したUV照明灯を使用することをおすすめしますが、この紫外線もイグアナにとっては必要不可欠なものとなります。
イグアナは紫外線を浴びることで、まるで太陽の日光に浴びてるかのように満足します。しかし紫外線不足になってしまうとイグアナはストレスを感じてしまうだけでなく、クル病などの病気になりやすくなってしまいます。
そこでおすすめの照明灯が「クリップスタンド マイクロン・マイクロサン28W 灯具&ランプセット」になります。この商品は爬虫類に必要な保温効果と紫外線量を確保することはもちろんのこと、業過最小クラスのサイズで取り付け器具まで揃っている優れものです。まだホットスポットの準備ができていない方はぜひ確認してみてくださいね。
1-3. お部屋の湿度管理をしよう
イグアナをお部屋で放し飼いにされる際はお部屋の湿度管理も大切になります。湿度は60%程度目安としてください。この湿度は人間にとってはジメジメしていて不快に感じてしまう方もいらっしゃるかと思います。
しかしこんな時こそイグアナが生息している地域を思い出してください。イグアナはもともと湿度の高い熱帯地域で生活している動物になります。そんなイグアナにとって日本人の生活している環境はかなり乾燥していると言えますよね。
またお部屋の温度調整のためにエアコンを使用していれば、それだけ乾燥を促進してしまいますので、イグアナの健康面からみても大変よろしくありません。
これは人間で例えれば、まるでアフリカの砂漠にいるかのような乾燥状態といっても過言ではないでしょう。
そこでおすすめとなる方法が加湿器を使用する方法です。イグアナをペットとしてお部屋で放し飼いするときは、加湿器は必須のアイテムになりますので、まだ加湿器を持っていらっしゃらない飼い主さんがいましたらなるべく早めにご用意しましょう。
1-4. イグアナが誤飲・誤食してしまう物を片付ける
イグアナはとても好奇心の強い爬虫類になります。イグアナはお部屋にある物を餌と間違えて口に入れてしまい、飲み込んでしまう可能性があります。これは人間の赤ちゃんや幼い子供がおもちゃなどを口に入れてしまうのとよく似ていますよね。
もしイグアナが異物を飲み込んでしまったら一大事なことは言うまでもありません。
そこでイグアナをお部屋の中で放し飼いするときは、イグアナのお口に入ってしまいそうな物は全て片付けて、万が一にもイグアナが飲み込んでしまわないように配慮してあげてくださいね。
1-5. イグアナにベッドを用意しよう
イグアナを放し飼いで飼育する場合はお部屋の中にイグアナ用のベッドも作ってあげましょう。
人間でも寝るときはベッドや布団の上で寝ますよね。床の上でそのまま寝てしまう方はほとんどいらっしゃらないかと思います。イグアナだって感情がありますので、人間と同じように寝るときはベッドで寝たいと思っているはずです。
そこで、お部屋の中にイグアナが寝るためのベッドを作ってあげましょう。ベッドは犬用のお家みたいなイメージで問題ありません。
またベッドを作ることで、夜間はそのベッドだけを暖かくすれば良くなります。お部屋全体をエアコンなどで暖かくするよりも、夜間はベッドだけを暖かくした方が経済的にもお得になりますよね。
もしイグアナがベッド以外で寝てしまったら、凍え死んでしまうのではないかと心配されている飼い主さんがいてもご安心ください。イグアナはとても頭の良い動物ですので、夜は必ず暖をとってあるベッドで寝てくれます。
イグアナの知能に関しては「イグアナの知能は高い?低い?頭が良いと言われる3つの理由とは?」でご紹介しておりますので、興味のある方はぜひこちらも併せてご確認してくださいね。
2. イグアナの放し飼いに向けておトイレを覚えさせよう!
イグアナを家の中に放し飼いで飼育していて最も危惧される点がおトイレではないでしょうか。家のそこら中に糞や尿をまき散らかしてしまわれては叶いませんよね。
でも安心してください。イグアナはとても頭のよい動物ですので、おトイレの場所を覚えることができると言われております。そこでイグアナにおトイレを覚えさせるコツをご紹介して行きたいと思います。
2-1. トイレの場所を工夫しよう
イグアナのトイレを設置する場所にはコツがあります。自然界のイグアナはおトイレの間は無防備になりますので、それだけ外敵からの危険性も高くなります。
ですので、本能的に外敵に襲われにくい場所でおトイレをする傾向があります。そこでおトイレの場所を設置するときは、少しでもイグアナが隠れやすそうな場所に設置してあげましょうね。
2-2. イグアナにトイレの場所を覚えさせるコツ
人間の幼児が初めのうちはトイレで用を足せないように、イグアナがトイレの場所を覚えるにも時間がかかります。
まずはイグアナがトイレしそうになったらトイレの場所へ連れて行き、そこで用をたすまでずっと待ってみましょう。そしてイグアナがトイレで用を足すことができたら必ずたくさん褒めてあげてください。
イグアナは人間の言葉がわからなくても人間の感情は感じ取っていると言われております。
飼い主さんがたくさん褒めてあげれば、イグアナは「次からはトイレで用を足せば飼い主さんに喜んでもらえる」と感じますので、いつの日かきっとトイレの場所を覚えてくれるようになるはずですよ!
イグアナを放し飼いして一緒に楽しく生活しよう!
いかがでしたでしょうか。イグアナは家の中の温度管理やホットスポットの設置等を行うことで、犬などのペットと同じようにお部屋で放し飼いをすることができる動物です。
ただし、これらの準備を怠ってしまうとイグアナの健康面によくないばかりか、イグアナが病気になってしまったり、命を落としてしまう可能性すらあります。
そこでこれからイグアナの放し飼いを検討している飼い主さんはぜひ上でご紹介したポイントをしっかりと確認してから放し飼いをしてくださいね。
イグアナを放し飼いで飼育することができれば、イグアナとの距離もグッと縮まりますので、今よりももっとイグアナと楽しく生活できるようになりますよ!
またイグアナの放し飼いになれてきたらぜひお庭でお散歩させてあげましょう。お庭でお散歩することで、太陽から出ている天然の紫外線を浴びることができるほか、運動不足の解消になるなどのメリットもあります。イグアナのお散歩に関しては「イグアナと楽しくお散歩しよう!その際のコツと注意点をまとめてご紹介!」でご紹介しておりますので、こちらもぜひご確認してくださいね。