文鳥を飼育する方法は、ある程度成長した親鳥の文鳥をペットショプで購入する方法と、文鳥の雛(ヒナ)をペットショップで購入してから育てる方法の2種類がありますよね。
文鳥を雛から育てることは比較的難しいと言われており、うまく文鳥が成長してくれないリスクも伴います。
しかしそのリスクを差し置いても、文鳥を雛から成長させることで飼い主さんにはより一層の愛着心が湧きますし、また文鳥も雛からの成長過程を飼い主さんとともに過ごしたことで、より一層飼い主さんと信頼関係が深まり飼い主さんに懐いてくれることもあります。
こうした理由で文鳥が孵化してまもない生後数日のときからペットショップで購入して育てていきたいという飼い主さんは結構多いですよね。
そこで、文鳥を雛から育てたいという飼い主さん向けに、文鳥が卵から孵化してまもない生後数日の時から親鳥になるまでの成長過程と、それぞれの成長段階でのお世話の簡単なポイントご紹介していこうと思います。
文鳥の雛鳥の育て方の詳しいポイントは「文鳥の雛はどう飼育する?ヒナの時期からの育て方のポイントやコツは何?」でご紹介しておりますので、ぜひこちらも併せてご確認してくださいね。
これから文鳥のヒナをペットショップで購入しようと検討している飼い主さんは必見の内容ですよ!
成長段階①:孵化〜生後10日前後
孵化した雛の文鳥は人間の小指の先ほどの大きさしかなく、生後10日くらいまで成長した雛もまだ目は空いていない状態です。この時期の雛の文鳥はまだエサも食べず、育てるのが非常に難しい状態です。
ペットショップでも雛の文鳥はまだ入荷しておらず、取り扱いしていないことが大半です。
成長段階②:生後10日前後〜生後20日前後
生後10日を過ぎた頃から徐々に雛の目が開きはじめます。筆毛も徐々に開いていきます。孵化から生後20頃まで成長すると筆毛は完全に開いた状態になります。
文鳥はこの頃から徐々にエサを食べ始めますが、まだ自分でエサを食べることはできないので、飼い主さんがさし餌でエアを文鳥に食べさせてあげましょう。
またこの時期の文鳥は基本的にはあまり動かず、エサを食べる時以外はほとんど目を閉じて眠っております。
ペットショップでの取り扱いはこの頃の生後20日前後から徐々に入荷されるようになってきます。
この時期の文鳥を飼育される場合は、文鳥の体に触れてしまう回数はさし餌でのエサやりの時など必要最小限にとどめるように意識しましょう。
成長段階③:生後20日〜生後30日前後
孵化から20日程度成長すると、文鳥の羽毛は徐々に覆いはじめ、孵化から30日もすると文鳥の羽毛は完全に開きます。
またこの時期の文鳥は、足元はまだまだおぼつかないですが徐々に動くようになり始め、歩くようになったり、その場で飛ぶはねるよにジャンプするよになったりします。
また成長の早い文鳥ではこの時期から飛び始める文鳥もいますので、飼い主さんにも注意が必要になりますよ。
成長段階④:生後30日〜生後60日前後
孵化から30日程度成長すると、文鳥の足取りは完全にしっかりするようになり、徐々に飛び始めるようになります。
またこの時期の文鳥はとても好奇心が旺盛になりますので、何でも噛み付きやすい時期になります。飼い主さんの指にも噛み付いてしまう恐れがありますので、飼い主さんはエサやりの時など気をつけてくださいね。
また文鳥はこの頃からさし餌を卒業し、ひとり餌になります。
雛からここまで成長してくくれば飼い主さんもとりあえずは一安心といえるのではないでしょうか。
成長段階⑤:生後60日〜生後90日前後
孵化から60日程度成長すると徐々に換羽が始まります。まずは頭頂部分から換羽が始まり、雛から75日程度進んだごろには文鳥の体全体が古い羽毛と新しい羽毛の入り乱れた状態になります。
雛から90日程度経過した頃には文鳥の換羽も完全に終わり、立派な文鳥に育っていることでしょう。
換羽の時期の文鳥はとても神経質になっている傾向があります。ささいなことで文鳥にストレスを掛けてしまいがちですので、文鳥に過度な刺激を与えるようなことは控えた方がよいでしょう。
例えば文鳥にとって初めて見る人間を鳥かごに近づけたり、ほかに飼っている犬や猫などのペットを文鳥のそばに近づけるようなことは文鳥にストレスを与えてしまいますので避けた方が良いでしょう。
またこの時期の文鳥へは飼い主さんから積極的に話しかけてあげるなどたくさんの愛情を注いであげることで将来的になつきやすくなりますので、意識的に文鳥に話しかけてあげるようにしていきましょうね。
文鳥の雛の成長に合わせて正しい飼育をしよう!
文鳥を雛から飼育していくと、文鳥にさし餌でエサやりできたり、文鳥の筆気や換羽を観察できたりと、親鳥の文鳥をペットショップで購入するのとはまた違った楽しみ方ができますよね。
また文鳥を雛から育てて行くことで飼い主さんとそれだけ深い信頼関係を築けますので、文鳥が懐いてくれやすく手乗り文鳥に育てるなんていうこともできるかと思います。
特に手乗り文鳥へ育てるためには文鳥を雛から飼育して行くことが大事なコツになります。手乗り文鳥の育て方に興味のある飼い主さんがいらっしゃいましたら「文鳥の雛の飼い方はどうする?手のり文鳥の育て方のコツをご紹介!」にご紹介しておりますので、こちらも併せてご確認してくださいね。
まだ文鳥を親鳥でしか飼育したことのない飼い主さんは、ぜひ文鳥の雛鳥からの飼育に挑戦されてみてはいかがでしょうか。