ペットの飼い主さんの大きな悩みのひとつに、ペットに与える餌の量があります。あなたも餌の量について悩んでいませんか?
そこで、今回はうさぎをペットとして飼育している飼い主さん向けに、うさぎに与えるべき適切な餌の量について説明していきます。動物だって人間と同じように、食べ過ぎると体重は増えていき、下手するとあなたのペットだって体重が増えすぎて肥満になることも。
うさぎにとって適切な餌の量を理解し、ペットの健康管理に役立ててくださいね!
かわいくても与え過ぎてはダメ!子どものうさぎに与えるべき餌の量は?
人間が赤ちゃんと大人で食事の量が異なるように、ウサギだって子どもと大人では食べるべき餌の量は異なってきます。そもそも、うさぎは生後何ヶ月頃から大人なのでしょうか?
一般的に、体格的に大人になるのは生後6ヶ月頃といわれています。よって、生後6ヶ月以前は子どもとみなし、きちんと餌の量を調整しましょう。ただし、もちろん個体差はあるので厳密に生後6ヶ月ではなく、餌の量もペットの成長の様子に合わせてくださいね。
それでは、子どものうさぎに与えるべき餌の量はどの程度なのでしょうか。目安ですが、1回の食事あたり体重の3%の量となります。
これらの餌の量ですが、チモシーは基本的に食べ放題と考えて構いません。それに対しペレットは、1日で体重の1~3%程度がよいと一般的にはいわれています。ペレットはあくまでもチモシーで摂取できない栄養を補う食べ物という位置づけであることを忘れないでください。
また、牧草としてチモシーに加え”アルファルファ”を混ぜて与えることも、成長期の子供のうさぎにとっては効果的です。アルファルファとは、マメ科の牧草。そのためアルファルファにはカルシウムがチモシーの約6倍含まれています。
ただし、成長期以降に与え続けると、アルファルファは膀胱結石の原因となる場合もあると言われているので注意してくださいね。
大人になってもかわいい!うさぎにとっての適切な餌の量とは?
それでは、生後6ヶ月を過ぎて大人の体格となったうさぎには、どれくらいの量の餌を与えてあげればよいのでしょうか。
まず、チモシーは子どもの頃と同様、食べ放題と考えて構いません。また、チモシーは歯を適切な状態に保つ効果もあるといわれています。
もちろんチモシーも与えすぎて、うさぎがペレット等他のより栄養価が高いごはんを食べなくなることは避けるよう、うさぎの食事の様子をみて、量は調整をしてくださいね。
次にペレットの量ですが、大人のうさぎには1日で体重の3~5%程度がよいといわれています。この量を朝方と夕方の2回の食事を与えるタイミングで、分けて与えてあげるのが効果的。
もちろんペレットの種類によって適正量が異なる場合もあるので、購入されたペレットの説明は確認してくださいね!
うさぎにもおやつタイムは必要!?
さて、子ども大人とうさぎの成長を問わず、ごはんとは別にうさぎにおやつは与えるべきなのでしょうか。
1日に取るべき栄養や食事の量を考えるとおやつは必須ではありません。ただし、おやつをあげることでうさぎとコミュニケーションをとる機会が増えるというメリットがあります。
例えば、うさぎが嫌がる爪切りをした後のご褒美にあげるといったおやつの活用方法もあります。おやつをあげる際にあげるべき餌の量は、うさぎが1日に取るべき食事の量から考えるとバナナ1切れ程度で十分ですよ。
うさぎの餌の種類によって気を付けるべきこととは?
うさぎのごはんとしてはチモシーやアルファルファ、ペレットがおすすめであることを述べてきました。ところが、いざうさぎに餌を与える時間となった時、それらが家にない場合はどうすればよいのでしょうか。
どれも私たちが普段食べるものではないので、飼い主さんはついうっかりストックをきらしてしまうこともあると思います。そんな時、野菜で代替しようと考える方も多いのではないでしょうか。
ウサギといえば、にんじんが好物という印象をもっている人も多いのでは?ですが野菜をうさぎに与える際は、いつも以上にその与える量に注意してください。
水分を多く含む野菜を多く与えることは、うさぎが下痢をする要因となります。また、野菜もジャガイモや玉ねぎ等、野菜でも与えてはいけないものも多く存在します。しっかりと調べてから与えてくださいね!
こちらの内容については詳しくは「うさぎに餌としてあげてもいい野菜・果物の種類とは?ダメな野菜はなに?」をご覧ください。
うさぎの容態をよく観察して、餌の量もコントロールしましょう!
今回は、うさぎに与えるべき餌の量をその成長過程に応じて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
うさぎのごはんの量も人間同様に、その成長過程に応じて変化してきます。また、それぞれのうさぎによって成長のスピードは異なることから、あくまでもみなさんのペットであるうさぎの成長や、その時々のうさぎの健康状態に応じて与える餌の量は調整してあげましょう。
万が一、ごはんをあまり食べない日が続くといったことがあれば、それは病気の兆候かもしれませんので、その際はすぐに病院に連れて行ってあげてくださいね!