アクアリウムを楽しむ上で水槽内の掃除は欠かすことができませんよね。熱帯魚の水槽内の掃除方法の一つに、不純物を食べてくれる魚を飼育する方法があります。
水槽内の不純物とはコケや餌の食べ残しなどが挙げられますね。水槽内に不純物が堆積していくと景観が悪くなってしまうことはもちろん、水槽の水の臭いの原因にもなってしまいます。
そこで、水槽内の不純物を掃除してくれる魚の選び方を注意点も交えながら詳しく解説していきたいと思います。
また後半では、水槽内のゴミを掃除してくれるおすすめの魚も併せてご紹介しておりますので、ぜひご参考にしてくださいね。
1. 熱帯魚の水槽内の汚れを掃除してくれる魚の選び方
熱帯魚の水槽内の不純物を掃除してくれる魚はたくさんいますが、それぞれの魚は掃除してくれるゴミの種類が異なっております。水槽内のゴミは大きく分けると「熱帯魚の餌の食べ残し」「コケ」「油膜」の3つに分けるとこができます。
また、コケは種類によってさらに細かく分けることができ、それぞれのコケを掃除してくれる魚も異なってきます。
そこで、魚の選び方としては、自分が熱帯魚を飼育する上で対処に困る不純物を掃除しくれる魚を選ぶことが大事なポイントになります。
それぞれの魚が何を掃除してくれるのかは後半で詳しくご紹介しておりますので、ぜひそちらでご確認してくださいね。
2. 水槽内のお掃除用に魚を飼育するときの注意点
熱帯魚の水槽内をお掃除してくれる魚を選ぶときには注意点がございます。
この注意点を無視して熱帯魚の水槽内に魚を入れてしまうと、お掃除屋さんの魚が死んでしまったり、熱帯魚に悪影響を与えてしまうことがありますので、必ず確認してくださいね。
2-1. 縄張りがあるか
まず確認しないといけないポイントが、掃除用に飼育している魚に強い縄張り意識があるかです。
縄張り意識の強い種類の魚をたくさん入れてしまうと、魚どうして喧嘩をしてしまうことはもちろん、熱帯魚にも攻撃してしまう可能性があります。
熱帯魚の水槽内の掃除用に魚を入れているのに、肝心の熱帯魚が弱ってしまっては本末転倒ですので、掃除用のお魚を選ぶ際はぜひ気をつけてください。
2-2. 餌が必要か
水槽内の掃除用にお魚を飼育する際のもう一点の注意点としては、そのお魚に餌が必要かとうポイントです。
掃除用のお魚には、水槽内の不純物を食べるだけで生きていけるタイプの魚と、専用の餌を与える必要のある魚の2種類います。
場合によっては餌を与えないと栄養不足で死んでしまう魚もいますので、水槽内に掃除用のお魚を入れる際はこの点も気をつけてくださいね。
3. 水槽内の掃除におすすめの魚
それでは水槽内の不純物を餌として食べて掃除してくれるお魚を5選厳選してご紹介していきます。上でご説明した通り、魚の種類によって掃除してくれるゴミが異なります。
また飼育時に注意の必要な魚へは注意情報も併せてご紹介しております。
熱帯魚の水槽内のゴミ掃除をしてくれるお魚を選ばらる際のご参考として、ぜひご活用してくださいね。
3-1. オトシンクルス
熱帯魚の水槽内のコケを掃除してくれる魚として大変優秀なのがこちらです。主に掃除してくれるコケは茶ゴケや斑点状藻になります。
食欲が非常に旺盛で、砂に着したコケはもちろん、水草や流木、ガラス面に付着しているコケまでしっかりとお掃除してくれます。またコケ取りで有名なエビと違って、水草まで食べてしまう心配もございませんので、コケ掃除として大変優秀です。
こちらの魚を飼育する際の注意点は、あまり数を入れすぎないことです。食欲が旺盛のあまり、水槽内のコケが不足してしまうと餓死してしまう可能性があります。
目安としては45センチ水槽で一匹、60センチ水槽でも二匹入れば十分ですよ。
3-2. オトシンネグロ
上でご紹介したお魚の従兄弟のような関係にあるのがオトシンネグロです。同じく水槽内のコケ取り用として大変優秀なお魚です。
オトシンクルスよりもやや高価になる傾向がありますが、コケ取り能力としてはほとんど差がないと言われております。
オトシンクルスとオトシンネグロでは外見が少し変わってきますので、ご自分のお好きな方を飼育されてみてはいかがでしょうか。
3-3. コリドラス
水槽内の底砂利を中心に掃除してくれることで人気の熱帯魚がこちらです。主に掃除してくれるゴミは熱帯魚が食べ残した餌とコケです。
価格が安い上に飼育しやすく、また模様も綺麗で鑑賞を楽しむことのできるとても人気の熱帯魚になりますよ。
こちらのお魚は水槽内の砂利が大きいと口に含めずにあまり食べてくれないと言われております。コリドラスを掃除用に飼育する際は底床の砂利は小さめの粒になっているか確認してくださいね。
3-4. ブラックモーリー
水槽内の嫌な油膜を掃除してくれるお魚がこちらになります。油膜を掃除する魚はとても希少ですので、油膜対策としてはおすすめできる熱帯魚になります。またブラックモーリーは藻も掃除してくれることでも知られております。
しかしこちらのお魚を掃除対策として飼育する際は注意も必要です。ブラックモーリーはとても大食いな生き物ですので、水槽内の水草まで食べてしまうことがります。その反面、人工餌でお腹がいっぱいの時はコケや油膜を食べてくれません。
ブラックモーリーを飼育する場合は餌の量が大切なポイントになりますよ。
3-5. サイアミーズフライングフォックス
サイアミーズフライングフォックスは水槽内で非常に厄介な黒髭コケもお掃除してくれます。黒髭コケはオトシン系のお魚では掃除してくれませんので、黒髭コケ対策として大変おすすめですよ。
もちろんその他のコケも基本的には掃除してくれますが、藍藻は残念ながら食べてくれません。
黒髭コケ対策としてサイアミーズフライングフォックスを選ばれる際は、少し大きめのサイズの個体を選ばれると良いかと思います。小さい個体では硬い黒ひげを余り食べてくれませんので、選び方のご参考にしてくださいね。
水槽内のお掃除をしてくれる魚を上手に選んで熱帯魚鑑賞を楽しもう!
いかがでしたでしょうか。熱帯魚の水槽のゴミを掃除してくれるお魚は確認できましたでしょうか。水槽内のゴミ掃除としてお掃除用にお魚を入れる方法は大変おすすめです。
まずは今一番対策をしたいゴミを食べてくれるお魚の種類を選ばれてみてはいかがでしょうか。その際は数を入れすぎてしまうと餌不足になってしまいますので気をつけてくださいね。ぜひお掃除用のお魚も上手に選んで、熱帯魚のアクアリウムをもっと楽しんでくださいね!
また熱帯魚の水槽内のコケの掃除方法は『熱帯魚の水槽にコケが生える原因と種類ごとの対策・掃除方法まとめ!』でご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。