夏祭りの風物詩といえば金魚すくいですよね。日本における観賞魚といえば、やはり金魚ですよね。熱帯魚が広く飼育されるようになった現代においても、金魚はやはり日本の文化として今でも根強い人気がありますよ。
最近は品種改良により金魚のバリエーションが増えており、病気に強い品種や飼育しやすい種類など豊富な選択肢があります。
そして、やはり最初に金魚を飼育しようとする際には、飼いやすさで金魚を選ぶ方も多いと思います。この部分はやはり気になるところですよね。
そこで今回は、飼いやすさ別に金魚の種類をまとめてお伝えしていきます。是非金魚選びの際の参考にしてくださいね。
金魚の種類は大きく分けて4種類です
ここではまず金魚にはどのような種類がいるのかをお伝えします。
日本において流通している金魚は大きく分けて4種類のパターンがあります。
- ワキン(和金)型
- リュウキン(琉金)型
- らんちゅう形
- その他(ピンポンパールなど)
この4種類の金魚に分かれますので、是非覚えておいてくださいね。
次からは、この4種類のそれぞれの特徴や飼育方法について詳細を確認していきます。
飼いやすい金魚は「ワキン(和金)型」の品種が一番
日本において最も流通しており買いやすい品種がワキン(和金)型の金魚たちです。この種類には下記のような品種の金魚たちがいます。
- 和金(ワキン)
- 朱文金(シュブンキン)
- コメット
では、ワキン型のそれぞれの品種をご紹介していきます。
日本で一番馴染みがある品種が「和金(ワキン)」です!
この和金(ワキン)は、日本で一番流通しており、”金魚”と言われればこの品種を思い出す方が多いことでしょう。意外にも原産国は中国です。
最も丈夫な品種と言われており、飼いやすさは一番です。大きく成長する個体もおり10年以上生き続けるものもいるみたいですよ。
まだら模様が特徴の「朱文金(シュブンキン)」も飼育が簡単です。
和金と三色出目金を交配することで生まれた品種が、この朱文金(シュブンキン)です。キャリコと呼ばれるまだら模様が特徴的ですね。
細長い形をしており、吹き流し尾と呼ばれる長い尾びれの人気の高い金魚ですよ。元々の血に和金が入っていることもありかなり丈夫で飼いやすいのも良いですね。
アメリカ原産の「コメット」も飼いやすさに定評あり!
最後にワキン(和金)型のコメットも飼いやすさに定評がある品種です。コメットは先にあげた和金と朱文金の2種類を交配して生まれた品種です。
この金魚は泳ぎが早く、ヒレをなびかせて泳ぐ姿が彗星のようだということで、コメットという名前がつきました。丈夫な品様の交配から生まれた金魚ですので飼育が容易な魚ですよ。
「リュウキン(琉金)型」の金魚も飼育しやすくおすすめです
ここではリュウキン(琉金)型の各品種について特徴などをお伝えしていきます。
- 琉金(リュウキン)
- 出目金(デメキン)
- キャリコ琉金(キャリコ)
- 和蘭獅子頭(オランダシシガシラ)
- 丹頂(タンチョウ)
では、リュウキン型のそれぞれの品種をご紹介していきます。
「琉金(リュウキン)」の名前の由来は沖縄?
体が丸と三角形の中間ような形をしており、美しく優雅なヒレとの比率が美しいと人気がある金魚です。
名前の由来は中国から琉球(沖縄)を通して日本にやってきたためこのような名前がついたとのことです。
見た目が特徴的な「出目金(デメキン)」は目を傷つけないように注意を
夏祭りで金魚すくいをする際に、話題になるのが出目金(デメキン)ですよね。
この品種は飼育し易いですが、目を傷つけないように気をつける必要がありますよ。
「キャリコ琉金(キャリコ)」は千葉県原産の日本固有種
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この品種は三色出目金と琉金の交配から誕生した金魚。形は琉金で、色がまだら模様であるキャリコのためこの名前がついています。
実はこの品種、明治45年頃にあるアメリカ人の依頼によって、千葉県の養魚家が交配に成功した日本固有種になります。
頭が特徴的な「和蘭獅子頭(オランダシシガシラ)」は意外と飼いやすい品種です。
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琉金の突然変異種と言われる和蘭獅子頭(オランダシシガシラ)。その特徴的な頭は、肉瘤と呼ばれる見た目が綺麗な脂肪がついています。
実は中国原産の金魚です。当時は外国産ということを表すために、和蘭(オランダ)という頭文字をつけたそうですよ。
白と赤のコントラストが美しい「丹頂(タンチョウ)」もオススメ!
体型はオランダシシガシラに近いですが、頭のコブが丹頂鶴のように赤いことからこのような名前がつけられました。
赤と白のコントラストが美しいこの金魚も中国原産で、紅帽子という名称でも呼ばれています。
「らんちゅう型」の品種は少し飼育方法が難しくなります
らんちゅう型は少し飼育難易度が上がってしまいますが、やはり根強い人気のある品種です。ここでは下記の2種類を紹介出来ればと思います。
- ランチュウ
- 水泡眼(スイホウガン)
では、らんちゅう型のそれぞれの品種をご紹介していきます。
金魚の王様と呼ばれる「ランチュウ」は少し飼育難易度が上がります。
江戸時代に中国から輸入された品種であるランチュウ。この品種は日本全国に愛好家がたくさんおり、「金魚の王様」と呼ばれています。
実は和金からの突然変異種であり、背びれがないのが特徴的です。光沢の美しい見た目や小判型の体型が美しいと大人気の金魚です。
「水泡眼(スイホウガン)」はデリケートなので注意が必要!
水泡眼(スイホウガン)は、眼の下にある袋には体液が詰まっており、ユニークな形が人気です。
しかし、とてもデリケートな品種でもあり、袋は一度しぼんでしまうと戻らなくなるので、扱い方には充分に注意が必要ですよ。
金魚の中でも飼育が難しいと言われるのが「ピンポンパール」
最後に、一番飼育が難しいと言われているピンポンパールを紹介します。名前の通り、体型がピンポン球のように丸くて愛くるしい品種です。
しかし、その体型と独特のウロコが原因となり、かなりデリケートで、病気やケガを起こしやすい金魚でもあります。
見た目は可愛いですが、飼育する際にかなり気を使う金魚です。
金魚の飼いやすさなら和金や琉金の種類がオススメです
いかがだったでしょうか?金魚にも色んな種類がいますが、初心者には飼いやすさが人気の和金や琉金を選ぶのがオススメですよ。
また実際に購入する際には、ペットショップの店員さんに相談するのも良いですよ。
これから金魚の飼育を考えていらっしゃる方は金魚の餌えりは大丈夫ですか?もしご心配な方は「金魚にあげる餌の1回あたりの量と1日あたりの頻度どれくらいがいいの?」も併せてご確認してくださいね。