猫のおしりが臭いのはなぜ?その原因と効果的な対策方法をご紹介!

猫のおしりが臭いのはなぜ?その原因と効果的な対策方法をご紹介!
   

猫を飼育していると急に猫のおしりが臭いと感じた経験はありませんか。猫は排泄物とは関係なくおしりが臭くなってしまう時があります。

猫は本来は臭いの無い動物ですが、猫のある特性によって、おしりから臭い匂いが出てしまうことがあります。

そこで猫のおしりが臭くなってしまう原因と、その臭いの対策方法をまとめてご紹介していきたいと思います。

   

1. 猫のおしりが臭い原因

1. 猫のおしりが臭い原因

猫のおしりが臭い原因は猫の排泄物が付着しているからではありません。猫は「肛門嚢」と呼ばれる、臭い液体が詰まった袋を2つ所有しています。

その肛門嚢は、たまたまおしりの肛門の近くにあります。そのため肛門嚢から臭い液体が分泌されると、猫のおしりがとても臭くなってしまいます。

この現象は猫にとって自然なことです。決して猫が病気になってしまったわけではありませんので、その点はご安心してください。

2. 猫が臭いを発生する理由

2. 猫が臭いを発生する理由

ではこの臭いにはどのような役割があるのでしょうか。

猫は本来は肉食動物ですので、自らを臭くして目立たせる真似はしないのが普通です。それにも関わらず、猫がおしりの近くから臭いを発生するには理由があります。

まずはその理由から確認していきましょう。

2-1. 縄張りのマーキング

猫は縄張り意識が強い動物として有名ですよね。縄張りをマーキングする行為としては、おしっこをかけるイメージが強いかと思います。

実はおしっこ以外にも猫が縄張りを主張するときは、この臭いを使用することもあるのです。

また猫は糞を排出するときや、驚いた時なども臭いの分泌液を排出することがあります。

その原因は定かではないですが、もしかしたらこれも臭いを発生させることで自らの縄張りを主張しているのかもしれませんね。

2-2. 自己主張

子猫は親猫に甘える時に、自分の臭いを強くして母親に構って欲しいとアピールすることがあります。

通常は猫が成長するにつれて精神的にも成長し、自己アピール欲は減ってくると言われておりますが、子猫の甘えん坊な性格が抜けないまま成長してしまった猫も存在します。

このような猫は飼い主さんに甘えたい時や構ってもらいたい時に、肛門嚢から臭い液体を分泌する傾向があります。

特に猫が飼い主さんの上でおしりを擦り付けるような動きをしたら、おしりの肛門嚢から液体を分泌して飼い主さんにアピールしようとしているのかもしれません。

これは猫が飼い主さんを大好きな証拠でもありますので、大目に見てあげましょう。

また猫が過度に甘えん坊の場合は分離不安定症という病気の可能性もあります。この病気は『ウチの猫、甘えん坊すぎる!もしかしたら分離不安症かも?対策や解決方法は?』で取り上げておりますので、ぜひこちらでご確認してくださいね。

   

3. 猫のおしりが臭いのは肛門腺の破裂かも?

3. 猫のおしりが臭いのは肛門腺の破裂かも?

肛門腺の破裂という現象をご存知でしょうか。通常はおしりの肛門嚢から定期的に液体が分泌されているのですが、猫の個体によっては分泌が上手にできず、肛門嚢に液体が溜まっていってしまう場合があります。

肛門嚢にはキャパシティーの限界がありますので、液体がたまり続けてしまうと、いつの日か破裂してしまいます。

肛門腺が破裂すると臭いの原因物質が大量におしりに付着してしまいますので、猫のおしりがとても臭くなってしまいます。

猫がおしりを頻繁に擦り付けるような仕草をしていたら、それは黄門腺が破裂してしまっている可能性もありますので、猫のおしりを確認して見ましょう。

4. 定期的な肛門しぼりで猫のおしりの臭い対策

4. 定期的な肛門しぼりで猫のおしりの臭い対策

猫によっては肛門嚢に臭いの液体が蓄積しやすいケースがあります。

特に液体がドロドロの猫は排出が上手くできずに蓄積しやすい傾向にあります。

このような猫は肛門腺が破裂しやすいので、飼い主さんが液体を絞り出してあげる必要があります。これを「肛門腺絞り」と呼んでおります。

4-1. 肛門腺絞りのやり方

肛門線を絞るためには、まず猫の尻尾を持ち上げて、おしりを見えるようにする必要があります。そして肛門の左右の少し下を指で押しながら、上へ持ち上げるように押すと、肛門腺を絞ることができます。

このときは分泌液が出てきますので、ガーゼなどを使用して押してあげると良いですよ。一度に絞る回数の目安としては2〜3回を基本として実施しましょう。

肛門腺を絞る頻度は猫の状況によって異なりますが、月に数回を目安にして見てくださいね。

4-2. 肛門腺絞りが上手にできない時

肛門腺を絞る方法は文章で書くとすごく簡単に思えますが、初心者の方が実際に絞ることは困難を極めます。

猫はしっぽを触られることにとても敏感です。まして尻尾を持ち上げておしりを出そうとしようものなら、尋常じゃないくらい暴れる猫もいます。

最悪の場合は飼い主さんが猫にひっかかれてしまって怪我をしてしまう可能性もあります。

そこで猫が暴れてしまって肛門腺を上手に絞れない場合は、動物病院に連れて行ってプロの先生に絞ってもらうと良いかと思います。

その時に先生のやり方やポイントをしっかりと確認し、次回からご自分でやるときのご参考にしましょうね。

また猫の尻尾の役割や触られたときの反応は『猫は怒るとしっぽの動きはどうなる?尻尾に触れると怒るの?』でご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。

猫のおしりが臭い原因を知って事前に対策しよう!

いかがでしたか。猫のおしりが臭くなってしまう原因と対策はご確認いただけましたでしょうか。

猫はおしりの肛門腺から臭いの元の分泌液が出る動物ですので、まずは飼い主さんがその点をしっかりと理解してあげることが大切です。

また肛門腺から分泌液を上手に排出できない猫は、飼い主さんが肛門腺を絞ってあげる対策が必要です。

肛門腺が詰まってしまうことは猫にとっても好ましくない状況ですので、ぜひ定期的に実施してあげてくださいね!

また猫のおならが臭いと感じている飼い主さんはいらっしゃいませんでしょうか。猫のおならが臭い原因と対策は『猫のおならが臭い・多いのは病気のサイン!?考えらえる原因と対策まとめ!』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。

   
 

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