どんなペットであれ、飼い始めはその飼育方法に悩みますよね。どんなケージで育ててあげればいいのか、食事の時間や頻度、量、また、トイレ事情まではじめは分からないことだらけだと思います。
今回は少しマイナーなペットであるうさぎの習性とその餌のタイミングについて、ご説明していきます。これを読めば、うさぎの飼い主さんの不安が少しは解消されるはずです!
餌の時間は、うさぎの習性から考えてみましょう!
うさぎは薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)の動物といわれています。薄明薄暮性の動物とは、薄明(明け方)や薄暮(夕方)に行動が活発になる動物のことを指します。よって、うさぎが薄明薄暮性であるということは、ウサギは昼や夜ではなく、明け方や夕方の時間に行動が活発になるといえるのです。
私たち人間も普段、食事は活動が活発になる時間帯にとっているように、ペットであるうさぎの餌のタイミングや時間も、習性に合わせて与えてあげるようにしましょう。
また、うさぎの餌は通常1日2回に分けて与えるのが良いとされています。ですので、明け方と夕方の時間の2回に分けて餌を与えてあげるようにしてみてください。
うさぎの餌の代表、チモシーとは?
うさぎをペットとして飼い始めるまでは、「チモシー」を聞いたことがなかったという方が多いのではないでしょうか。チモシーとは、ひとことでいうと牧草です。
そんな牧草であるチモシーはうさぎの餌として非常に優秀です。うさぎを飼っているケージの一部に敷くことで、チモシーがウサギにとってまるでソファーのような役目を果たし、うさぎにとっての癒しの空間を作ってくれます。
そんな心理的に良い影響をうさぎに与えるだけではなく、牧草であるチモシーは繊維質も豊富なことからうさぎの胃腸の働きを活発する作用があったり、また、歯を適切な状態に保つことにも良い影響を与えたりと、うさぎの健康面にもプラスの作用が多くあります。
さらに、低タンパク・低カルシウムであることから、ウサギの体重が増えにくいエサでもあります。
よって、基本的にはいつでもうさぎが居るケージ等にチモシーは置いてあげてよいです。ただし、当たり前ですが与え過ぎはチモシーに関わらず、ペットの健康状態に影響を与えるので、気を付けましょう!
餌の種類であるペレットとは?
うさぎの餌として、チモシー以外に有名なのがペレットとよばれている餌です。ペレットには多くの栄養素が入っていることから、チモシーでは補えない栄養素をうさぎはペレットから摂取することができます。
飼い主さんがペットであるうさぎにペレットを与え始める場合、気を付けておいた方がよいのは、ペットショップで与えられていたペレットの種類を確認することです。
うさぎは非常に敏感な動物であることから、ペットショップで与えられていたペレットから急にペレットの種類が変わると戸惑い、一時的にですが餌を食べなくなるケースもあります。
よって、少なくとも飼い始めに関しては、ペレットはペットショップと同じものを与え、徐々にあなたが買ったペレットをペットショップのものに加えていくといったような作業を繰り返し、徐々に新しいペレットの味を覚えさせていくのがよいでしょう!
うさぎに餌は適切な量を適切な時間に
うさぎの餌には、一般的であるものとして牧草であるチモシーと栄養価の高いペレットがあることが分かりました。では、最後にこれらの餌をうさぎに与える時、飼い主さんは、一体どんなことに気を付けるとよいのでしょうか。
まず、チモシーに関しては新鮮なチモシーをケージの中に敷いてあげましょう。封を開けたチモシーは、毎日その鮮度が落ちていきます。よって、あなたのペットであるうさぎが新鮮でないチモシーを食べて病気にならないよう、飼い主としてその鮮度は常に確認してあげましょう。
次に、ベレットに関してですが、こちらは与え過ぎないことを意識してください。多くの飼い主さんは、ペレットを餌やり場やそれに該当する場所に出し、空っぽになるとすぐに追加のペレットを与えがちです。しかしながら、ペレットの与え過ぎは確実にペットの肥満や病気の原因となります。
よって、よほどのことがない限り、餌を与える時間帯に適正量のみを与えるようにしてくださいね。
餌の時間と種類に気を配って、うさぎの健康管理をサポートしましょう!
今回はうさぎの習性から、うさぎに餌を与える時間やその種類についてみてきましたがいかがでしたでしょうか?今日からどの時間帯にうさぎに餌を与えてあげるのが、その習性を踏まえた上で最も適切か、飼い主さんにご理解いただけたかと思います。
また、ウサギにとってストレスの要因とならないためにも、餌を与える時間帯はあまり変えないようにしてくださいね。
そして、日々しっかりとペットであるうさぎと向き合い、餌への反応、その食べっぷりからペットの健康面の確認を日々行い、少しでもうさぎが長生きできるよう、飼い主さんができるだけのことはし続けてあげましょう!