夏か冬かと聞かれたら、うさぎは冬の寒さより夏の暑さや湿気がより苦手な動物といわれています。しかしながら、冬だってウサギにとって得意なわけではありません。特に、うさぎは季節の変わり目の時期における、1日の気温の差に弱いといわれています。
つまり、うさぎの飼い主さんは真冬はもちろんのこと、11月頃から感じ始める1日の中の昼と夜の気温差には十分気を付けてあげる必要があります。
今回は、そんな気温差に弱いウサギの冬の飼い方をご紹介していきます。この記事を読んで、ペットであるうさぎと一緒に冬の寒さを乗り越えていきましょうね!
→「夏の暑さに要注意!夏のうさぎの正しい飼い方と暑さ対策を徹底解説!」
冬の正しい飼い方①うさぎにとって最適な冬場の室温を保つ
うさぎにとって最適な部屋の温度は20度前後といわれています。また、どんなに寒くても15度を下回ると一気にうさぎへの負担が大きくなってきます。そのため、うさぎを飼育している部屋には温度計を置き、極力20度前後を保つようにまずは心掛けましょう。
そして、エアコンや暖房器具を活用し、部屋の温度を一定に保つように心掛けましょう。これはあなたが外出する際も同じです。飼い主さんが例え外出してもうさぎがお留守番をするのであれば、うさぎのことを考慮し、エアコンの設定温度は変更しないようにしましょう。
また、エアコンと一緒にヒーター等の暖房器具を使用される方は、その暖房器具の火のもとはしっかりと確認して、火事を起こさないように気を付けてくださいね。
また、1歳未満のウサギや高齢のウサギは体温調節の機能が低いといわれています。飼い主さんのペットのうさぎが1歳未満の場合は、より一層部屋の温度調整には気をつけましょう。
冬の正しい飼い方②うさぎのケージを置く場所は慎重に
次にケージやその周辺で飼い主さんができる工夫をみていきましょう。まずはケージを置く場所です。窓から入ってくる冷気がうさぎに当たらないようにするため、窓際にケージを置くことはやめましょう。ドアのすきま風も同様なので、ドアの近くも避けたいですね。
また、エアコンの温風が直接当たるところにもケージは置かない方がよいです。フローリングの家が特に該当しますが、冬場は床が想像以上に冷たくなるので、冬になったらケージは床から少し離した高いところに置くといった工夫をしましょう。背の低いテーブルの上にケージを置くだけでも、幾分か変わりますよ!
ケージの場所以外で飼い主さんにできる工夫は、ケージに毛布をかけるといった対策があります。この方法は、ケージの隙間から中に入ってくる冷たい空気を遮断できるというメリットがあります。
しかしながら、中にはケージの隙間からなんとかして毛布を食べようと試みるうさぎもいます。そんな毛布を食べてしまう危険性があるウサギのために、ケージの周りに毛布ではなくダンボールを置くという方法がおすすめです。更には、ダンボールでケージの周りを囲った上に毛布を被せるという合わせ技もありますよ!
冬の正しい飼い方③うさぎのケージにペット用ヒーターを
うさぎのケージに取り付けられる、ペット用のヒーターがあるのをあなたはご存知ですか?ヒーターには、遠赤外線タイプや電球タイプとヒーターには色々な種類がありますが、いずれのタイプもケージの中の温度を上げ、一定温度に保ってくれます。
先ほどご紹介した毛布やダンボールの使用と併用すると、より効率的にケージ内の温度を高くし、保つことができるのです。ヒーターは2,000円程度から販売されていますので、ぜひあなたも試しに1つ購入してみてくださいね。
冬の正しい飼い方④空気が乾燥しがち!うさぎの水分は切らさずに
うさぎのためを思ってケージの中にヒーターを設置したり、ケージ自体を毛布やダンボールで工夫とするのと同時に、ケージの中に設置している給水機の水を切らさないことも忘れないようにしましょう。
どうしても冬は夏と比べると、うさぎに水分を摂取させないといけない、という飼い主さんの意識が低くなりがちです。しかしながら、冬は冬でエアコンやヒーターを使って部屋、そしてケージの中を温めていることから、空気が乾燥し、いつも以上にうさぎも水分を欲するようになります。
ですので、ウサギの健康対策のためにも給水機の水は切らさないように気を付けましょうね。
正しい飼い方で、うさぎと冬の寒さを乗り切ろう!
寒い冬の季節が近づいてくると、私たち人間はどうしたら少しでも温かくして過ごせるかと日々考えを巡らせ、生活の中に色々な工夫をしていきますよね。そんな工夫を、ペットのうさぎに対しても同じようにしてあげましょう。
うさぎは寒さには強い動物であるイメージがありますが、気温差による体力的ダメージを受けやすい動物といわれています。ぜひともウサギの気持ちに寄り添って、今回ご紹介した対策を試してみてくださいね。
ペットの健康管理は飼い主さんの小さな配慮の積み重ねです。しっかりと飼育しましょう。