わんちゃんの飼い主さんにとって愛犬の健康には気を使いますよね。動物はどうしても人間よりも寿命が短くいつかは別れが訪れる時がやってきますが、出来る限り寿命を伸ばしてあげて長生きして欲しいですよね。そのためには犬の病気などに対する理解や知識を深めて、病気の予防を行うことが必要ですよね。
そして愛犬家の皆さんはご存知だとは思いますが、犬の病気の中でも有名な「乳腺腫瘍」という病気をご存知でしょうか。病気の名前は聞いたことがあるけど、具体的な症状や原因、治療方法は分からないという方は多いのではないでしょうか。
実は犬の乳腺腫瘍は飼い主さんでも症状を確認しやすい病気です。そのため飼い主さんがしっかりと愛犬を観察してあげていれば重病になることを防ぐことが出来ますよ。早めに動物病院に連れて行くことが出来れば早期発見につながりますし、もし発見が遅れて悪性の腫瘍であった場合には、転移などが発生していれば最悪の結果として死に至ることもあります。ですので、飼い主さんとしてはしっかりとわんちゃんの入選腫瘍について理解しておく必要がありますよ。
そこで今回は、犬の乳腺腫瘍について、病気の原因や症状、予防方法や病気にかかってしまった場合の治療方法についてお伝えさていただきます。是非、愛するわんちゃんの健康を守るために参考にしてみてくださいね。
犬の乳腺腫瘍って何?良性と悪性の腫瘍は何が違うの?原因は?
ここではそもそも犬の乳腺腫瘍は何かについてお伝えしていきます。ご存知だとは思いますが飼い主さんとは違ってわんちゃんは一度の出産でたくさんの子犬を産みます。一般的にこのこのような動物を多胎動物と呼びますが、これらの動物の特徴として乳腺が腹部に5~7対存在することが挙げられます。この乳腺に腫瘍が出来る病気が「乳腺腫瘍」と言われる状態です。
ちなみに人間と同じように犬の腫瘍にも良性と悪性があります。良性であれば基本的には危険性はありませんが、悪性腫瘍の場合はガンと呼ばれる大病に値します。そして悪性腫瘍は体内で転移をして進行を止めることが難しくなる恐ろしい病気でもあるんですよ。
ちなみに犬の乳腺腫瘍は、皮膚腫瘍の次に多い発生しやすい腫瘍です。このうち半分が悪性腫瘍であり、この半分の悪性腫瘍が体中に転移する恐れがあると言われています。多くの乳腺腫瘍は乳腺摘出手術を行うことで完治を目指すことが多いようですよ。
基本的にはメス犬が罹る病気ですので、女の子のわんちゃんを飼育している飼い主さんは充分に注意しましょうね。
また実は乳腺腫瘍の原因は特定されていません。しかし、原因は主にエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが影響を与えていると考えられています。また悪性の乳腺腫瘍は遺伝子の異常によるものだとも推測されています。
乳腺腫瘍の特徴や症状は何?
犬の乳腺腫瘍は8~10歳ほどの老齢期に発生することが多いようです。しかし若いわんちゃんでも発症することがあるので注意が必要です。
乳腺腫瘍を発症するわんちゃんの乳腺組織にしこりが見受けられるようになります。しこりの大きさや硬さは様々ですので一概には言えないのですが、多くは胸や脇の下、そのほかでは下腹部や内股にしこりが出来るようです。これが症状の特徴ですのでしっかりと把握しておきましょう。
ちなみに良性の乳腺腫瘍であれば、しこりは小さくて硬くなる傾向があります。逆に悪性の場合は大型化し摘出も困難になるので気をつける必要があります。また悪性の乳腺腫瘍はしこりが熱を帯びていたり皮膚表面が壊死している場合があります。このような症状が見られたらすぐに病院に連れて行ってあげましょう。手遅れになる前にわんちゃんの命を守りましょうね。
また乳腺腫瘍2~3ヶ月で進行が進むものもあれば数年かかるものもあり様々なです。基本的にはしこりが出来たら動物病院に連れて行くのが吉ですよ。
犬の乳腺腫瘍の治療や予防方法はあるの?
基本的に犬の乳腺腫瘍の治療は乳腺摘出手術を行う方法が一般的なようです。その他にじゃ放射線治療や抗がん剤治療、免疫療法などの処置方法があるようです。抗がん剤治療は乳腺腫瘍には効果が薄いためあまり用いられないようです。
ちなみに治療には完治を目指すものと痛みを緩和するものの2種類が存在し、完治を目指せる治療は外科治療だけですので気をつけてくださいね。もし完治が難しい場合は投薬治療で残りの寿命を大切に生きられるように治療を行ってあげますよ。
また犬の乳腺腫瘍の予防方法として一番効果的だといわれているのが、子犬の頃、特に発情前に避妊手術を受けるさせることです。こちらについては以下の記事を参考にしてみてくださいね。
→「【オス・メス別】犬の発情期の行動や対処法、しつけ方をご紹介!」
犬の乳腺腫瘍は子犬の頃の避妊治療が一番の予防方法です!
いかがだったでしょうか?
今回は犬の乳腺腫瘍について原因や症状、治療方法から予防方法についてまでお伝えしてきました。今回お伝えしたことをしっかりと理解して、わんちゃんが健康に生きられるようにしてあげましょうね。