熱帯魚を飼い始めた初心者にありがちなのが、「どのくらいエサやりをすればよいのか分からない」ということではないでしょうか?心配な方は購入の際に店員さんに確認するのがベストですが、聞き逃してしまったり、曖昧な返答をされたりと結局分からないまま飼育をし始めてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそのような悩みを抱えている方向けに、熱帯魚に餌やりする際にはどのくらいの量を与えるのがよいのかということについてお伝えしていきたいと思います。是非今後の熱帯魚の飼育の参考にしてくださいね!
エサは多くても1日に1回で充分!
まず始めにお伝えしたいのは、熱帯魚にはそこまでエサを与える必要はないということです。様々な意見がありますが、基本的に1日に1回上げていれば充分です。逆に1日に何回も与えているのは明らかに多すぎるので注意が必要ですよ。
むしろ1日くらいえさを与え忘れても死にませんので、「前の日にエサをやらなかったから、今日は多めに与えよう!」ということは基本的に行わないのがオススメですよ。エサを食べている姿は魅力的ですが、そこは我慢しましょう。
1回の餌やりで与える飼料の量は熱帯魚たちが数分で食べきれる分だけ
1回の餌やりの適量は魚たちが数分で食べきれる量となります。1回あたりのえさの量が多いと、熱帯魚が食べきれずに底に沈んでいき、プランクトンの大量発生に繋がってしまいます。コリドラスや掃除用のエビを一緒に飼育している場合は残ったエサを食べてくれますが、それでもやはり糞尿が増えますので衛生的とは言えません。
これくらいだと少し少ないかも・・・程度の量を与えていれば基本的には大丈夫ですよ。また熱帯魚は数日間えさがなくても生きていけますので神経質にならないようにしましょうね。
餌やりをしすぎると様々なトラブルの元に
一番注意しなければいけないこととして、エサの与えすぎは何もいいことがないといいうことです。えさの量を間違えると熱帯魚たちが肥満になったり、水質悪化による病気の併発や悪臭の原因になるので気をつけたいですね。
必要な量のえさだけを1日1回与えるということを意識すれば問題は基本ありません。これはよく飼育されるグッピーやネオンテトラ、ベタや熱帯魚ではないですが金魚まで、全ての種類の観賞魚に言えることですのでしっかりと守ってくださいね。
熱帯魚は水草を食べている?
少し話は変わりますが、皆さんは熱帯魚を飼育している水槽に水草を植えていますか?熱帯魚にとって水草は隠れたりするための安息の場所として必要ですが、エサが不足する場合には非常食として食べることもありますので、水草は適量を入れてあげるのがおすすめですよ。
もしもアクアリウムとして水槽を作りこんでいる場合は、水草を食べられると景観が損なわれてしまうので注意必要ですが、基本的には水草を植えておけばエサをやり忘れてもある程度なら耐えることが可能ですよ。これは水草を植えなければ損ですね!
水槽を立ち上げたばかりの時期は2日に1回の餌やりで水質を安定させる
熱帯魚を飼育する場合、最初の1ヶ月くらいは魚を入れずに水槽を立ち上げていくのが安心です。いきなり魚たちを入れてしまうと水質が安定せずに病気にかかりやすくなったりしますので、基本的にはこの方法でスタートするのが良いでしょう。
そして水槽に初めて魚を入れる場合は数匹パイロットフィッシュを入れてあげて、問題がないかどうかを確認することも必要です。
この際の餌やりについてですが、水質が安定しやすいように2日に1回程度の量のえさを与えるのが良いでしょう。ここでエサを与えすぎてしまうと確実に水質悪化の原因に繋がりますので気をつけてくださいね。
逆に痩せすぎている魚がいる場合は、少量のエサを1日数回与えた方が良い場合も
あまりないパターンですが、飼育初期の頃に拒食してしまい痩せ細ってしまった熱帯魚がいる場合には、1回あたりの与える量を減らして数回に分けて餌やりすることが吉と出ることがあります。基本的にはオススメは出来ないですが、どうしても拒食してしまっている場合には試してみる価値はありますよ。
また、その場合には残ったエサを取り除くための目の細かい網などを用意して、残ったものはすぐに除去すれば水質を悪化させずに済むのでおすすめですよ。
悩まないためにも購入時にはちゃんと店員さんに確認しておきましょう!
いかがだったでしょうか?熱帯魚への餌やりのコツや適量はお分かりになりましたでしょうか?最初の頃はエサを与えすぎる方が多いようですので、注意が必要ですよ。また状況によって臨機応変に餌やりの量や頻度を変えることもあるでしょう。
様々な状況になることを想定した上で、まずは熱帯魚を購入する際に店員さんに必ずえさやりについては確認しておけば間違いないでしょう。正しい餌やりをマスターして、熱帯魚たちが健康に生きられるようにしてあげましょうね!