猫のうんちは正常でも臭いですが、軟便や下痢になってしまうと、臭いもいつもと違った独特な臭いがする場合もありますよね。軟便や下痢になってしまうと、臭いが気になるだけでなく、猫の体調も気がかりです。
そこで、猫のうんちが軟便や下痢になってしまう原因を詳しく解説していきます。
ペットの猫が軟便や下痢になってしまったら臭いと嘆くだけでなく、その原因もしっかりと考えていきましょうね。
1. 猫の軟便の見極め方
まずは猫の正常な便と軟便の違いを確認しておきましょう。猫の正常な便は、ティッシュで包んで持ったりスコップですくった時に型崩れすることはありません。
一方の軟便では、この時に型が崩れしてしまいます。猫のうんちが型崩れしてしまう場合は、軟便と判断しても良いかと思います。
また正常な便は、あまりうんちに猫砂が付着しません。一方の軟便では猫砂が付着しやすくなり、下痢に至ってはたくさん猫砂が付着します。この点も正常便、軟便、下痢の見極め方のご参考にしてくださいね。
ちなみに臭いですが、猫の便は正常でもかなり臭いですので、軟便や下痢になるとさらに臭いとは限りません。
ただいつもとは違う臭いがする場合もありますので、もし余裕があれば便の臭いも気にしてあげると良いですよ。
2. 猫の軟便・下痢が臭い原因を徹底解説
それでは猫のうんちが軟便や下痢になってしまう原因を確認していきましょう。これには大きく分けて「環境要因」「病気」「寄生虫」の3つの原因があります。
それぞれ症状の特徴などを挙げていきますので、症状が当てはまらないか確認してみてくださいね。
2-1. 環境要因
まずは環境要因で猫のうんちが軟便、下痢になる場合から確認していきましょう。
環境要因の下痢は一過性の症状が多いですので、まずは様子を見てみましょう。
①急激な気温変化
猫は急激な気温変化で体調を崩して下痢をしてしまうことがあります。特に季節の変わり目などはこの傾向にある猫います。また夏はエアコンの影響でお腹を崩し、下痢してしまう猫もいます。
この場合、猫の下痢は一過性のケースが多いですので、時間とともに改善されていくはずですよ。
②ストレス
猫はストレスが原因でお腹を崩してしまうケースがあります。猫がストレスを感じるときは、例えばご自宅に同居猫ができた時などですね。
猫のストレスを少なくする組み合わせは、『なぜ猫同士で威嚇するの?ケンカする場合に飼い主さんがとるべき行動は?』で解説しておりますので、こちらもご参考にしてくださいね。
また猫が嫌がることをすれば、当然ストレスを感じ、軟便・下痢の原因になってしまうこともあります。この場合は、まずは猫のストレスを排除することから対策していきましょう。
③フード
猫は食べ物でも軟便や下痢になってしまうことが多いです。特に人間用の食べ物を食べた時には注意が必要です。人間の食べ物には猫のアレルギーとなる物質も含まれておりますので、基本的には猫に食べさせてはいけません。
またキャットフードが原因で猫がお腹を崩すことがあります。キャットフードを交換した時は、軟便や下痢をしてしまう可能性もありますので、猫のうんちにも気を配るようにしましょう。
フードが原因でお腹を崩す場合、猫の便の臭いも変わることが多いです。いつもと違う便の臭いがしたら、まずはフードを変えていないか思い出してみてくださいね。
2-2. 病気
次に病気が原因で軟便、下痢になってしまう場合を解説していきます。ここでは猫の生命に関わる特に重大な病気を2つご紹介していきます。
ここで取り上げる病気以外にも、猫の軟便や下痢を引き起こす病気は様々です。
慢性的に下痢が続くようでしたら、一度動物病院で診断してもらうようにしましょう。
①猫パルボウイルス感染症
ウイルス性の病気で、猫の腸内を破壊してしまう病気です。この病気では激しい下痢と嘔吐を繰り返し、最悪の場合では死に至るケースもあります。
毎年ワクチン接種している猫なら心配も少ないですが、感染力が非常に強いウイルスのため、ワクチン未接種の子猫の場合などは注意が必要な病気と言えます。
②急性胃腸炎
急性胃腸炎は人間でも馴染みの深い病気ですので、ご存知の方も多いかと思います。急激に下痢と嘔吐に襲われ、心身ともに衰弱していきます。
猫が1時間以内に複数回トイレで下痢をしてしまう場合は、この病気の可能性もありますので、早めに病院を受診しましょう。
2-3. 寄生虫
猫は寄生虫が原因で軟便や下痢になってしまうケースもあります。寄生虫の種類としては、コクシジウム、トリコモナス、ジアルジア、回虫、瓜実条虫などが挙げられます。
猫の軟便や下痢に白い点のようなものが付着していたら、それは寄生虫かもしれません。寄生虫感染が疑われるときは、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。
ただコクシジウム、トリコモナス、ジアルジアといった寄生虫は目に見えない大きさのため、白い点が見えないからといって油断は禁物です。
ちなみに寄生虫感染していても臭いに特徴があることは少ないですので、臭いで見分けることは難しいと言えます。
寄生虫は人間にも感染する可能性がありますので、猫のトイレを掃除する時には注意も必要です。
特に軟便や下痢に白いものが付着しているときは、トイレを掃除するときはビニール手袋をし、トイレ掃除後には必ず手洗いをするようにしましょう。
慢性的に猫の下痢・軟便の臭いが気になるときは病院に行こう!
いかがでしたでしょうか。猫の下痢や軟便の原因はご確認いただけましたでしょうか。
猫のうんちが軟便や下痢になってしまったら、それは体調を崩しているサインでもあります。余りにも激しい下痢症状や慢性的な軟便・下痢が続く場合は、なるべく早めに動物病院を受診してみましょう。
また軟便や下痢の臭いがいつもより臭いと感じたら、それはキャットフードが原因かもしれません。軟便や下痢が続く場合はキャットフードを元に戻すことも考えてみてはいかがでしょうか。
また猫のうんちの臭い対策としては、トイレを清潔に保つことが大切です。その方法は『猫のトイレが臭い!効果抜群のおすすめな消臭対策を徹底解説!』でたくさん取り上げておりますので、ぜひこちらも臭い対策としてご確認してくださいね。